視聴率の暴落、初の営業赤字、世論の反発……かつての“王者”に一体何が起きたのか――。一九八〇年代に黄金期をもたらした組織改革は、お台場への社屋移転等によって効力を失い、番組から斬新さは失われた。さらに日本テレビの猛追、「韓流びいき」批判も加わり、フジテレビは王座から滑り落ちた。情報番組のプロデューサー等を務めた元社員が、自らの経験や関係者への取材をもとに、巨大メディア企業の栄枯盛衰を描く。 ※新潮新書に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。
Posted by ブクログ 2019年06月30日
70年代生まれ、ひょうきん、ごっつ、カノッサ、三谷育ち。フジの黄金期と、自身の青春期がダブる世代にとって、今のフジの停滞ぶりはつらい。かといって、日テレが良いとは全く思わないけど。いいともフィナーレとともにフジは一回終わった、著者の意見に同意。ファンとしては王者復活を期待してる。天才Pがいればよいの...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月10日
フジテレビの話として読むのか、自分ごととして読むのかで評価が分かれる気がします。
自分の場合は、自分ごととして読みましたし、まるで自分の会社のことを言われているようで、いろいろと気づきがありました。
ちなみに、自分の場合は、今はあまりテレビを見ないので、ここ10年、下手をしたらここ20年ぐらい...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月04日
人気があるものは、いつか落ちる時が来る。これは、何にでも言える事かと思われますが、その栄光と凋落が纏められた一冊。昔のフジテレビは確かに人気があったかと覚えています。現在はどの程度のものか分かりませんが(テレビを見なくなった為)当時の制作者も入れ替わりがあり、同じスタイルを維持しても時代に合わなくな...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月26日
元フジテレビ社員による、フジテレビが凋落した原因を探る一冊。
『フジテレビ凋落の全内幕』が様々な角度から分析してるのに対し、これはあくまで元インサイダーの立場からの分析。
なので、日枝会長の独裁などにはあまり触れておらず、あまり厳しい追及はないものの、インサイダーしか知りえない情報が盛り込まれてお...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月23日
80年代のテレビ黄金期を支えたフジテレビ。元社員かつ社会学部教授の視点からなぜ躓いたのか、を指し示す一冊。単なる業界本ではなく、組織論、場づくりの視点からも学びのある一冊。
(1)制作者同士を隔てていた発注者/受注者という壁が取り払われた。‥面白い番組を作るという共通ほ目標を掲げて一体感を持つことで...続きを読む