この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く

この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く

ビジネス・実用
792円 (税込)

3pt

3.8

なぜこの国はかくも殺伐としているのか? 個人、組織、そして国家、どの位相でもいびつな「自己責任」の論理が幅を利かせる。「自由」よりも強者の下で威張ることをえらび、「平等」より水に落ちた犬を叩く。私たちを取り巻く病理を全解剖。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日選書
  • タイトル
    :
    この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く
  • タイトルID
    :
    365497
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読むと二倍賢くなれる本。
    元小学校教員という立場から、いじめはいじめではなく暴力行為と見做し警察に突き出すべき。道徳教育より取り調べ室でクソ怖い思いしたほうがよっぽど学習になる、というのに納得。SNSで細々と教員の心の声を発信をするアカウントたちもよくそのような主張をしているが、和田さんがうまぁく言語化してくれている。学校だけが治外法権なのはおかしい。あと、スクールカースト問題も興味深かった。ナンバーワンよりオンリーワン、よりいろんな場所でナンバーワン。アメリカの学校を例にあげていたが今現場に戻るならその視点をもちたい。いじめの温床にもなり得るスクールカーストは、「一位を作らない」ことが防止策ではない。また、上位層の、マジョリティしか言えないやつらになるという傾向についても言及していてなるほどと思った。最近『ウィキッド』を観たのだけれど、グリンダに見るものと同じ感じかなと認識。

    0
    2026年01月18日

    Posted by ブクログ

    「自己責任」という言葉があります。

    もちろん自分の責任で物事を処理しなくては
    ならない事態とういうのは存在します。

    しかしテロリストに誘拐されても、体が不自
    由なため周りに少しばかり迷惑をかけてしま
    っても「自己責任」でなんとかしろ、と言っ
    てくる世間があります。

    この自己責任という言葉は思考停止ワードと
    思いませんか。

    その状況を生み出した本当の原因には言及す
    ることなく、自己責任の一言で当事者だけの
    問題にしてしまう、何も考えることなくその
    場で止まってしまう言葉です。

    日本で暮らしている限り、いつこの当事者に
    なるか分かりません。そんな時代をどう生き
    抜くか。

    わざわざ自己の責任能力を増す必要は全くな
    いですが、備えておくべき内容を指南する一
    冊です。

    0
    2022年04月26日

    Posted by ブクログ

    冷たさの正体は自己責任論である。
    自己責任論は強者の理論であり、弱者の意見を封殺するための方便。

    さらに自己責任論を助長させているのは、本来は弱者と同じ立場、または同じ立場になり得る人も自己責任論を振りかざす点。
    その結果、自分がいざ弱者になったとき、「助けてほしい」という気持ちと「こうなったのは自己責任」という2つの気持ちを抱く(認知的不協和)。この状態では精神的不調をきたしやすく、うつ病にもなる。

    明日は我が身だと思い、情けはひとのためならずを実践する。辛い思いをしている人に優しくすること、自分の人生まで冷たくしないためにも実践したい。


    〜メモ〜
    学校教育から競争の機会が失われたことで活躍する機会が失われた。子供天国、大人地獄。社会に出た途端、上司から叱られ、世界との競争を強いられる、そりゃメンタル不調にもなるよね。子どもに競争させることは悪いことではない。
    その対象は勉強以外にもスポーツや趣味、何でも良い。だからといって勉強全くしないのはどうかと思う。


    「かくあるべし」思想からの脱却を目指す。
    そのために月末は5時退社する。案外何も変わらないと思う。上司の実績や自己愛を傷つけるような発言はしないようにする。

    アメリカでは大学卒業したエリートの中には、2年間ボランティア活動をする人もいる。それに参加した卒業生はグローバルに活躍する企業から声がかかる。企業も社会貢献活動の重要性を知っているから。
    日本で大学卒業して2年も就職しなかったら、普通の就活は難しく評価されないこともある。『ライフシフト』で紹介された1998年生まれの女の子の生き方を日本で実践するのはしばらくは難しいのだろうと感じた

    0
    2021年01月02日

    Posted by ブクログ

    子どもたちの間でいじめが止まないのはやっぱりこの国が弱い者いじめの国だからじゃないだろうか。もし自分がその立場になったらと想像したら、そんなに簡単に苦境にある人をたたいたりはできないはず。弱者を排除したり少数派を汚く罵ったり、本音をためらいもなく吐き捨てる風潮は知らないうちに自分も加担してるのかもしれない。「自己責任」って他人を切って捨てる、すごくイヤな怖い単語に聞こえる。本来はそうじゃないのに。

    0
    2016年09月11日

    Posted by ブクログ

    自分が所属する会社で今の地位にあって半期ごとに人事考課で5段階評価をされる。悪かろうと良かろうと、自分は頑張ったもしくは努力不足だったからそうなんだ、と完全に納得しているかというとそんな事もない。若い頃はそうした意識がもっと強く、特に悪い評価には「何でこんなにがんばったのに」と強く憤りを感じることもあった。また結果をズルズル引きずって暫くは上司に対して恨みを抱いた物だ。そういう意味では、若いほど自己責任的な考えは無く、自己中心的な身勝手な考え方であったように思う。歳を重ねてある程度の地位になり、逆に評価する立場になってくると、自身の評価には「自分の頑張りが足りなかったな」と受け入れるようになり、部下の評価は公平な基準で冷静につけようと、毎晩遅くまで部下の自己評価コメントと向き合っている。
    社会がそうなのか個人の問題かわからないが、はっきり2つのパターンが見られる。言い訳ばかりで成果も??な人程、コメントもだらだら長く自己評価は丸ばかり。逆にいつも遅くまで文句も言わずに頑張っているのに評価も低くコメントもあっさりしてるひと。冷静に見て後者は成果も出してるのにな何故そんなに低いのかしら?と不思議に思う。まさに評価真っ只中で本書を手にした。
    本書は自己責任に縛られる社会と、それを理由に弱者を切り捨てる社会の恐ろしさ虚しさに警鐘を鳴らす。生活保護の不正受給や犯罪者を社会から抹殺する傾向はテレビを始めとする映像メディアの責任が大きいと言う。確かに悪いことだが、本質的な原因を見ずに、表面的な分かりやすい部分を誇張し、尚且つロクな検証もせずに話題性だけで垂れ流し、こんな報道ばかり。だから私もテレビは殆ど見ない。先日偶々ワイドショーを見ていて、一酸化炭素中毒のニュースをやっていたが、コメントを求められた医師(テレビ会議形式で顔だけ出演)が、司会者の「空気と比べると重たいんですかね!?」の質問に「そうです」と即答した瞬間、私は「本当かよ!」と独りで声を上げてしまった。その通りならなるべく姿勢を高くしなければならないが、実際はほぼ同じ比重だし、むしろ高い方から溜まるんじゃないかと思う。直後のcm明けに司会者が先ほどの質疑の回答の誤りを謝罪していたが、社会的に医師という立場で疑わずに受け入れる視聴者が多い中、場の流れで適当に答えた医師は如何なものかと思う。判らないって言えれば良いのだが。だが、これも社会の問題の一つだと感じる。弱者がより弱者を陥れ、他人の間違いを厳しく追求し、少しの過ちを犯した人間をダメレッテルで吊し上げて面白がる。この様な社会が、すぐに回答できない医師を「ダメじゃん」と簡単に評価してしまう。医師側にもそんなプレッシャーがあるから一か八かで即答してしまう。近年のそうした攻撃的な意識の醸成にはメディアの責任があるのは明確だし、それを安易に受け入れる単純な社会が、考える力を奪っている様に感じる。
    もう少し考えてみよう、これは私自身が会社でよく言う言葉だが、当たり前の事過ぎて、それを言わなければならない程、考えずに単純作業で済ませる傾向は組織の中にも浸透してきた。危険だ。
    本書は自己責任と社会の冷徹さを中心に、原因分析と対応について精神科医で映画監督である筆者がわかりやすく説明している。前述の自己責任論については、政治がその様な傾向を作ってきた事にも触れており、いつの間にか古い時代に成り立っていた慣習・慣わしが緩和に役立っていた社会の温かさなどを失いつつある事を危惧している。全く同感だ。時代に合わせて世界に合わせて変わる事も必要だが、社会全体として成り立っていた中の一部の制度やルールを変える事で、実は社会全体で見たときに歯車が合わなくなる事を上手く説明している。
    今日もチームメンバーの評価をつけながら、そんなに自分を責めないで、と、いやいやそれって言い訳を超えてほぼフィクションだよね?という二大勢力と戦っている。疲れた。頼むから、助け合って「温かいチーム、分かり合えるチーム」を皆んなで作ろうよと今日も悩むのである。

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    97年バブル崩壊の頃から言われ出した「自己責任」は、強者の弱者による責任転嫁である。画一化された「正義」を垂れ流し、メンタルを弱体化させているのがテレビ。自殺は精神疾患の結果だし、都会のルールを地方に押し付けて問題を悪化させるケースも多々。

    いろいろ複合的に変化してきているのだから、懐古ではなくどう対応すべきかだけど、自分の認知フレームを変えましょう、しかないのだろうか。

    0
    2017年07月16日

    Posted by ブクログ

    今の日本は自分が弱者なり下流なりに落ちる確率が高い時代。その中での考え方が参考になった。
    ・自己責任に見えることの大半は自己責任ではない事実
    ・責任を取りたくないヤツの言い分が自己責任
    ・自分を守るために法律を知ることの重要性

    0
    2016年05月29日

    Posted by ブクログ

    全ての結果は自己責任という弱者排除の現代の風潮を改めて考える機会となった。
    強者は決して責任を取らないということ。
    アルコールやギャンブル、薬物の依存症を抱える人達、下流老人、労働法規の守られていない職場で自殺に追い込まれた人達など正論を言えば責任の所在は本人にあるのだろうが、自己責任の判断基準が雰囲気に流されてしまっていることが問題なのだ。
    建前だけの法律はいらないから弱者をしっかり守ってくれる社会になってほしい。

    0
    2016年03月04日

この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日選書
  • タイトル
    :
    この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く
  • タイトルID
    :
    365497
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

朝日選書 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

和田秀樹 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す