社会は情報化の夢を見る

社会は情報化の夢を見る

ビジネス・実用
1,045円 (税込)

5pt

4.4

新しい情報技術が社会を変える!――私たちはそう語り続けてきたが、本当に社会は変わったのか?「情報化社会」の正体を、社会のしくみごと解明してみせる快著。大幅増補。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

社会は情報化の夢を見る のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    残念ながら十分に読みこなせていない。
    しかし、長年この分野に関わりながら、モヤモヤしていたことに解答を与えてくれているということだけはしっかりと感じ取れる。
    個々の答えを導き出すには更に時間が掛かりそうではあるが、時間を掛けて更にじっくりと読んでいきたい。
    いずれにしても、情報社会論、社会情報といった領域に関わるものの中でベストな一つとして挙げられることは間違いない。

    0
    2019年06月04日

    Posted by ブクログ

    初範とほぼ変わらないので、補章だけを読んでもいいと思うが、初版を読んでいないと補章の意味が分からない、ただし、1、2章を読めばいい。
     情報化について人びとの狂騒曲の歴史を知るにはいい本である。

    0
    2020年09月22日

    Posted by ブクログ

    - 社会のあり方を自ら選択できる近代社会が、その責任から逃れるために欲望するのが技術決定論=情報社会論である。技術決定論としての情報社会論をやめろ。
    - 技術と社会を同時に語る言葉を使うな。AI的アナロジーで社会を語るな。社会が技術の使われ方を決定するのであって、「技術が社会の姿を決定する」という見せかけの因果関係にだまされるな。

    0
    2012年03月03日

    Posted by ブクログ

    96年に出版されたIT論/情報化社会論の書籍を、2010年に最新の話題を組み込みつつ出版される-この事実が何よりも本書の特徴を物語っている。それは著者が主張していた事がWindows95からスマートフォンの時代になろうとも、全くブレがなかったということだ。

    本書の主張はこうだ。
    「ITや技術が社会を変えると言うが、それは半世紀も前からずっと言われてきた言葉だ。
     情報化社会という理想も近代社会から必然的に生まれてくる夢であり、幻想なのである」と。

    これだけをとると、悲観的な主張に見えるかもしれない。しかし、著者が主張したいのは、技術を語る以前に僕らの社会に目を向けるべきだという警句である。どれだけITが便利で高性能でも、それはあくまで社会によって使われるものだし、社会の形態以上に使われることはないのだと。僕らは技術を使う時、その技術の使い方を選択しているのだから「技術が社会を変える」なんて安易な決定論にすがるのでなく、この社会自体に目をむけようとする主張は決して悲観的ではないと思う。

    20世紀は確かに技術の時代だった。それは夢を現実にしていく過程であり、世の中は格段に便利になった。
    だけど、もしかしたら21世紀は夢が現実に塗り潰されていく時代なのかもしれない。それは良い事だろうか、それとも悪い事なのだろうか。

    0
    2012年01月22日

    Posted by ブクログ

    技術が社会を変える、という説に多くの人は疑問を感じない。けれど、技術革新と社会の変化は実際には疑似相関にすぎないのだ、と筆者は言う。ではなぜ人は技術決定論に飛びつくのか、ひいては「(なぜ)社会は情報化の夢を見る(のか?)」という疑問に答えてくれるのが、本書。
    面白かったのは、ここ五十年の情報化社会論の有り様を自動車産業にたとえているところ。「新しい情報技術が社会を変えてくれる」という論が形を変えて何度も語られてきた様は、たしかにモデルチェンジを繰り返す自動車のようだ。それ自体商品となってしまっている情報化社会論に対して、「もう、やめようよ」というのが筆者がこの本で一番伝えたいことらしい。
    ただやはり読んだ後の思いとしては、十年後二十年後にも通じてしまう本だと思った。

    0
    2010年10月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これは面白かった。十分「新世紀版」と言えるだけの陳腐化していない内容に改められており、(著者いわく、簡単に改訂できたとのこと。世の中の言論状況が15年前とほとんど変わっていないことの裏返しである)増補もあってお買い得だと思う。
    社会の様々な問題を一挙に解決する、希望を託す対象として「情報技術」の進化が語られ、その裏づけによって社会の進化を語る、これって単なるトートロジーではないのか?というのが本書の着眼点であり、実際には社会のありようが技術の進化を規定しているという関係であることを実証的に語っていく。
    構造的に見極めることのできない「全体」をできる限り反省して選択していくという「苦々しい」作業から逃れるための技術決定論が情報化社会論であるという指摘には、たとえば有事にリーダーの不甲斐なさを揶揄するだけの「民主主義」と、その現実逃避の姿で重なるものがあり、ドキリとさせられる。

    0
    2014年03月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    IT革命、情報化社会という言葉に対する痛烈なカウンター。
    産業資本主義の行き詰まりに、次の社会改革として華々しく語られているそれらの言葉。
    しかしながら、その原理はポスト産業資本主義と、ハイパー産業資本主義のごちゃまぜであり、且つそのどちらも産業資本主義的文脈において有効性の無い話。
    それを一蹴しておしまいではなく、その「情報化社会を夢見てしまう後期産業資本主義とはどのような社会なのか」にまで踏み込む。
    外に向かうフロンティアに限界が見えて、内に向かわざるを得ないその精神。
    答えの無い問題に答えを出さなければならない社会の中で、それを確信犯的に背負っていく現代人。

    0
    2011年09月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    《序章「情報化」の時代》
    【メディアの脱近代―「情報化社会」その1】
    グーテンベルクの活版印刷術の発明以来、人類は視覚系メディアが圧倒的に優位の状態に入る。①中央集権的で②個人を基本的な単位とする社会、つまり近代社会がつくりだされたわけだ。p15

    《第1章 「情報化社会」とは何か》
    【情報化社会の実体】p50
    「情報化社会」とは何か―その答えは、なぞめいているが、「何でもない」。もちろん、それは裏返せば「何ででもある」。一言でいえば、「情報化社会」とは空虚な記号(シニフィアンゼロ)=ゼロ記号なのだ!

    【「情報化社会」の歩き方】p81
    ①身近で具体的な技術をあつかうこと
    ②社会的な文脈に目を配ること
    ③わからないことはわからないということ

    《第2章 グーテンベルクの銀河系/フォン・ノイマンの銀河系 人間-コンピュータ系の近代》
    <2 グーテンベルク・テクノロジーの幻想>
    【メディアがつくる個人?】p95
    『グーテンベルクの銀河系』『メディア論』より
    (1) 音声メディアは聴覚の優位をもたらし、文字メディアは視覚の優位をもたらす
    (2) 文字メディアは反復性・線形性をもつ

    【電子メディアによる<個人>化】p107-108
    要するに、自己表現という書き方が誕生するためには、まずメタ自己をもつ<個人>が生まれていなければならない。(1)自己自身によって制御され(2)過去・現在・未来にわらって一貫した自己―そうした<個人>の観念があって、はじめて書くことが自己記録・自己表現の手段となりうるのである。
    逆にいえば、別に書くことだけが<個人>を育む手段ではない。そうした自己を表現し記録する営みであれば、文字メディアである必要さえないのである。(1)反省を可能にするだけの記録性があり、(2)そこに記録されているのが「この私」だと信じられてさえいれば、音声メディアであっても少しもかまわない。「作文」と同じ効果が期待できる。
    その意味では、現在のコンピュータメディアはむしろ個人化を進める方向に働く可能性が高い。コンピュータは音声も含めて、すべてのメディアをビット列に変換して、その内容を記憶する装置になるからである。それによって「この私」が記憶され、自分自身をふくめて不特定多数の人間によって見聞きされるようになれば、否応なしに<個人>としてふるまわざるをえない。それに画像や音声が加わったとしても、メディアの使い方自体が変わらないかぎり、何か特別な変化が起こるわけではない。
    マクルーハンやオングをはじめ、ほとんどのメディア社会論がまちがっているのは、この点である。メディアの技術的特性よりも、そのメディアを社会の側でどう使っているかが重要なのだ。

    <3 メタ自己というしくみ>
    【電脳社会論の問いかけ】p111
    メディア社会論系の議論は基本的に誤っている。メディア技術が<個人>をつくるわけではない。<個人>の観念とそれにかかわる社会制度がメディア技術の使い方を決めているのだ。もし「メディア技術が個人を変える」ように思えるとしたら、それはたんにメディア技術だけしか見てないからにすぎない。

    【<個人>とは何か?】p122
    制御される自己/制御する自己=メタ自己の二つ。
    ミシェル・フーコーはこうした近代的な個人のあり方を「経験的=超越論的二重体」と呼ぶ。(『言葉と物』)

    【情報技術と個人】p145
    図2-9 社会と情報技術と個人のトライアド

    《第4章 近代産業社会の欲望 「情報化」のインダストリー》
    〈1. 残された謎〉
    【夢を見せるしくみ】p203
    図4-1 「情報化」を語る社会=「情報化」社会
    図4-2 従来の「情報化社会」のイメージ

    〈4. 「情報化社会」産業〉
    【「先端」のサーフィン】p237
    本章3節で見たように、情報化社会論が生まれるきっかけは「情報産業」の発見だったわけだが、情報化社会論自体がきわめて産業社会的な情報産業になっている。そのありさまは、まさに「情報化社会」産業と呼ぶにふさわしい。

    【夢の果てに】p240
    情報化社会論はいわばその実質を失うことで、つまり空虚な記号になることによって生き残ってきたのである。
    そう、そへはまるでファウストと悪魔との契約を思わせる。情報化社会論は永遠の若さと引き換えにその魂を売り渡した。情報化社会論が50年間死ななかったのは、それがすでに死んでいたからにほかならない。「生きている死体 living dead」ー情報化社会論がどこかホラー映画の悪夢を思わせるのも無理はない。
    おそらくこれからもこうした「情報化社会」産業は生きのびていくだろう。産業資本主義のしくみのなかで、情報技術の技術革新は次々と起こっていく。新しい技術がどんどん開発され、市場に投入される。その一方で、社会制御の夢は技術決定論に説得力をあたえてしまう。そのなかで、「情報化社会」の神話もくり返し生産され、消費されていくはずである。今後も、次々と新たな「革新的な情報技術」が脚光をあびて、それを紹介する本や記事が大量生産されていくだろう。
    それは誰のせいでもない。これは一つの産業であり、需要があるかぎり供給はつづくのだ。私たちが「情報技術が社会を変える」という神話を信じたいと願っているかぎり、その神話は供給されつづける。それは近代産業社会のしくみがつくりだす幻影であり、「情報化社会」産業はそれを、ほとんど意識もせずに、きわめて産業社会的なやり方で利用しているのである。
    それが私たちのこの「情報化」社会、すなわち「情報化」を夢見る社会の実態なのだ。

    《第5章 超(ハイパー)近代社会への扉 21世紀の社会と情報技術》
    〈1. 原(プロト)近代の再生〉
    【近代産業社会の未来】p244
    一言でいえば、「情報化社会」というのは、近代産業社会がその内部にはらんでしまう夢なのだ。

    〈2. 超(ハイパー)近代への途〉
    【21世紀的感性】p265
    あえてその超近代社会のイメージを描くとしたら、「内なる無限」という言葉で表すことができるだろう。19世紀型近代社会は外へ外へと無限に拡大しようとした。21世紀型の超近代社会はそうした外部をもはやもちえない。むしろ、有界な空間内部で無限運動をつづけていく社会になるだろう。

    《補章 情報化社会その後 15年後の未来から》
    【境界作用のミクロとマクロ】p288-289
    ミクロにみれば、介護の例のように、「人間である」境界線は他の場面での線引きを参照しながら、たえず引き直されている。その集積のいわば平均値をとったのが「人間」のコード、すなわち「人間である/でない」を決める社会規範と呼ばれるものである。(→第2章3節)。マクロな社会規範があってミクロな場面を制御してるのではない。ミクロな線引き群のマクロな平均値が「規範」なのである。

    0
    2014年05月03日

社会は情報化の夢を見る の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

河出文庫 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

佐藤俊樹 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す