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本筋のおもしろさはもちろん、テレビ業界のお話なだけあって、青い春など実在する映画名が出てくるので、映画好きとしてはテンションがあがります。なかでも、セントラルステーションというタイトルが登場した瞬間の狂喜乱舞ぶりは言葉にできないほどで、今度Mr.レディ Mr.マダムを見ようと決意しました。一冊で二度楽しいマンガです。
Posted by ブクログ
BL漫画というのは、密接に仕事(職業)と関わっている。
学生モノや異世界モノなどなど一部の事例は別として、そこに描かれるのが「男性」である限り、生活の糧を得る手段はきちんと描かれていたほうが物語としての説得力があるのだから当然だろう。
そしてBL漫画は(まあ正式名称があるかどうかは分からないけれど)【お仕事BL】というカテゴリを生むこととなった。
例えば、弁護士。例えば、お医者さん。例えば、やくざ。
職業は受や攻の属性として語られ、物語と切っても切れない関係を作り上げている。たとえ同じ職業や業界を扱っているとしても、「弁護士×やくざ」と「やくざ×弁護士」では、読み手が期待する物語もずいぶん変わってくるだろう。
だが、安易に与えられただけの属性は、ときに失望をも生む。
ばりばりの任侠ものが読みたくて、あるいはスマートな医者の物語を読みたくて、帯を頼りに手にとってみたところ、ほとんど職業の描写はなく肩すかしをくらったことも、数限りなくあった。
考えてみれば仕方がないことなのかもしれない。職業というのはその人物をイメージづけるための重要ななファクターではあるが、BLというエロと恋愛をメインにした物語においては記号でしかない場合もある。職業モノが読みたいなら池井戸潤でも読んでいろという向きもあるだろう。
だが、その登場人物の職業がていねいに描かれていると、その登場人物の輪郭がぐっと濃くなり、物語に説得力が生まれるのも確かなのだ。
『東京心中』は映像業界の【お仕事BL】だ。
絵柄が好きではないという方もあるだろう。
けれど、それ以上に、ていねいに描かれた業界の物語に圧倒されるはず。
カタギの一目惚れ、そしてカタギ同士がカップルになる、というBLとしてはまったく説得力のない展開にも関わらず、物語に説得力がある。
【お仕事BL】の底力を堪能できると思う。
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少年・青年マンガ
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