野獣死すべし

野獣死すべし

946円 (税込)

4pt

4.1

探偵作家フィリクス・レインは、最愛の一人息子を暴走する自動車に引き逃げされた。再三の調査にもかかわらず自動車の行方は知れず、六カ月がむなしく過ぎた。怒りを抑えきれない彼は、ひとり見えざる犯人に復讐を誓った! 英国の桂冠詩人セシル・D・ルイスがブレイクの筆名で綴った、香気あふれる本格傑作。

...続きを読む

野獣死すべし のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年03月05日

    すごい。
    ミステリとしても出色の完成度だけど、文学としても十分鑑賞に値する。
    主要テーマは物語中盤、食事時にかわされた会話にあると思う。
    そのテーマをめぐるいろんな人のいろんな葛藤、そして最後のあまりに悲しい結末。

    だけど結末が絶望的であったがゆえに、そこに残ったわずかな希望がより輝いて見えるよう...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    これは面白い。「頼子のために」がニコラス・ブレイク風って書いてあったと思ったけどこういうことだったのかと一人納得。最初に愛するものを失った者の日記があるんだけど、その生々しさというか滲み出てくる悲しさなんていうのがとてつもなくうまいと思う。またそのせいで感情移入しちゃって第三章からの仮説が飛び交う展...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月25日

    主人公の手記から始まる物語。
    ひとり息子を轢き逃げされた男が、運転手への復讐を仄めかす。

    手記で始まったため、最後まで手記で復讐をいかに遂げるのか、成功したのかしなかったのか、そういったことを綴っていくものだと思っていた。原因があり結果に至るまでを読ませる、よくある形だと思っていたら途中でスタイル...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年03月25日

    息子をひき逃げされたミステリ作家が復讐を誓い、犯人を捜して追いつめていく。日記形態の倒叙ものとして物語の幕は上がります。

    少ない手がかりから犯人像を絞り込んでいき、次第に近づき犯行に及ぶプロセスにスリルあり。一人の人間を犯罪に駆り立ててゆく、細やかな心理描写も巧い。

    読み進めていくうちに、これは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年04月02日

    1938年の作品ということだが、さほど古臭いものではない。ミステリーの代表作のひとつとして、読んでみても損はないと思う。そんなに長くもないし。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    戦地を渡り歩いた通信社の元カメラマンが、翻訳の仕事に身を隠しながら、一匹の野獣となって、管理社会の安穏とした生活に犯罪で挑む姿を描く。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年04月23日

    ナイジェル・ストレンジウェイズ・シリーズ

    息子マーティンをひき逃げで殺されたフィリクス・レイン。犯人を探すために接近した女リーナ・ロースン。彼女の義兄ジョージに疑いを持ったレイン。ジョージを殺すために計画を立てるレインの日記。次第にリーナに魅かれていくレイン。家庭の暴君ジョージに辛く当られる妻ヴァ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年11月19日

    今年度読んだ中で一位。

    まず読みやすい。展開が早いのにきちんとついていける

    自分の息子が殺された恨みを晴らすために、息子を殺した男に近付く様子を手記形式で残す話で第一章。

    第二章は探偵の捜査パートで、第一章の息子を殺した男が本当に死んでしまい、犯人を解き明かすもの。

    あの手記によって犯人を第...続きを読む

    0

野獣死すべし の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワ・ミステリ文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す