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告発によって企業不祥事や談合が発覚、または政治汚職や脱税などが明らかにされ、捜査がはじまることが増えてきた。告発をしやすくするための法的・制度的な環境も整備されつつある。けれど起訴するかしないかの判断は、従来、検察が独占するものだった。そのため「検察の正義」と「告発の正義」は、たびたび衝突・対立を繰り返してきたし、現在でも相克は続いている。本書は、告発とは何であるかをさまざまな事件や法的観点から腑分け。その問題点から可能性まで、考えるべき論点を提示する。
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Posted by ブクログ
刑事事件の現場を、その内情を解き明かしながら、事実から問題点まで挙げられている。 とかく難しくなりがちな法律や、その運用の問題を、実際に著者が関わってきた事件を交えて書かれている。 事件の名称や、その人物名については聞き覚えがあっても、その内容やその事実については良く知らなかった。 少しゾッとするよ...続きを読むうな話しも含まれるが、それが現実だ。 とすれば、著者の話に耳を傾けることの意義も自ずと明らかである。 世の中、特にこの国の不透明感が増しているこんな時に、是非読んでおきたい一冊だともう。
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