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里海=「人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム」。瀬戸内海の再生方法を指す。ムダとされたものが「ここにしかない生き方」を産み、人間以外の命もつなぎ直し、経済も暮らしも再生させている!!
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Posted by ブクログ
☆☆☆2017年8月レビュー☆☆☆ 『里山資本主義』に続く、これからの日本の針路を示す著作。身近なものを生かし、原価ゼロで人と人とのつながりを大切にして暮らす。それが持続可能な社会ではないだろうか、と考えさせられた。 今回のテーマは「里海」。四方を海に囲まれた日本において、海とどうつきあっていく...続きを読むべきだろうか?瀬戸内海のアマモ復活プロジェクトを中心に書かれている。 僕は今、都会に住んでいるが日々の仕事や生活の中で何かできることはないか、考えたい。
牡蠣筏によって、浄化されていく海。自然物を利用して自然を取り戻していく。ステキな考え方だと思った。赤潮の時と筏設置後の写真を実際に見比べた時は同じ海とは思えないほどキレイになっていて感動した
里山資本主義も読みました。 里山よりも里海のほうが、親近感がわきます。 やはり、どちらかというと山よりも川や海の近くで 生活してきたからかもしれません。 だけではなく。 里海資本論の考え方は、都市も地方も関係なく 全体でできうる考え方だと思うのですが 里山資本主義の言われ方は、都市対地方(田舎)とい...続きを読むう 間違った対立に取られる部分があると思います。 今住んでいる家の近くは、23区内ですが、近くの川や 畑、森と自然が多く 虫・鳥もたくさん見かけます。やはり自然や多様性 を人間の手によって作り上げていくということが 大事なのではないかと思います。
『里山資本主義』の続編。瀬戸内海のアマモを再生するために立ち上がった漁師。富栄養化され赤潮が発生するまでになってしまった内海だが、稚魚の揺り籠となるアマモの森、牡蠣の養殖筏で、海水の浄化が進んでいく様子がダイナミックに描かれる。連鎖的に里山も再生され、ヒトが住みやすくなった。認知症老人が生き生きと暮...続きを読むらす島にも感動。こんな小さな循環型社会がこれからの日本の理想なのだと思った。「自然を自分たちの都合で、今生きている自分たちのためだけに使い、あとは知らないという時代は、終わるべきなのだ」に納得。
2015年81冊目 里山資本主義のNHK取材班が今度は里海を調査 里海はSATOUMIとして海外でも認知されている言葉らしい。 里山資本主義は里山にある資源を再度有効活用した生活を紹介したが、 里海では一度死にかけた海をいかに昔の環境に戻し生き返らせるかという点がポイント。 一時期はコンビナート...続きを読むから垂れ流される汚水や生活排水で赤潮でいっぱいになり、 それまでは鯛の海だったのに魚達が生活出来なくなった瀬戸内海。 そんな瀬戸内海を生き返らせたのは牡蠣でありアマモ。 多くの人々の努力でかなりよみがえりつつある瀬戸内海であるが、 まだまだ戻ってはいないそうである。 自然と人間との関係性、将来への環境などについて考えさせられるとともに、 希望をもたせてくれる一冊であった。
逆転の発想、視点はなかったが、取り組み自身は、興味深い。解説の藻谷氏の視点は鋭い。生命の循環を意識しなければ。
海が好きになる本。 瀬戸内海の浄化の取り組みを取り上げ、自然に任せるのではなく、自然の一部の人間が自然を作る手伝いをすることで本来の自然を取り戻す動きを紹介している。 昔の当たり前を実現しようということで、懐かしい未来と表現している。 東京の女性の就業率は全国最下位。保育所などがなく、出産後働けない...続きを読むから。
里山資本主義の続編! 東京でも素晴らしい自然がみれるのかな‼ちょっとずつ、自然を作り上げれるように、協力してみたい!
広島のカキ,日生のアマモなど身近な話で楽しめる.素晴らしい人々の活動を記者として的確に報告している.確かに瀬戸内海はきれいになってきた.赤潮の時代があったことが信じられないが,あのように海を痛めてきたことは忘れてはいけないと思う.未来に希望が持てる話ばかりで,楽しく読めた.
「里海」の概念によって再生した瀬戸内海各地を取材している。「里海」とは、人が手を加えることによって、自然の循環・再生が保たれ、生物多様性が増しているような海のこと。人間も多様性の一部であるという考え方は斬新だと思う。再生に取り組んだ人々の情熱と苦労と、その後の喜びが生き生きと描かれており、テレビ番組...続きを読むで見た場面も多かったが、活字もまた勉強になる。因島や弓削島も登場し、その自然環境の豊かさを再認識した。藻谷氏の解説の解説も面白い。
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里海資本論 日本社会は「共生の原理」で動く
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井上恭介
NHK「里海」取材班
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