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Posted by ブクログ 2022年10月14日
ルソーによる『人間不平等起源論』。主に社会不平等が拡大するなかで人間同士が疎外していくプロセスを描いたもの。支配する者の中には高慢と虚栄が、支配されるものの中には卑屈と追従が生まれる。しかし、結局は、富者さえも、欲望の奴隷。
ー 人間は、欲望の奴隷。
私も10代だった頃、よくその事を考えた。しかし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月21日
タイトルを見て手に取った人は多少なりとも多数決という仕組みが不完全であることには気づいていると思うが,本書は多数決が不完全であることからスタートして,では完全な投票システムとはどのようなものかを数学の知識がない人にもわかるように解説してくれている。
後半多少難解な部分もあるけれど,読み飛ばしたとして...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月04日
単純な多数決には色々と問題がある。選挙で票が割れた結果、必ずしも多数派とは言えない候補が当選したりということもある。それを解決するための、ボルダルールやコンドルセルールの解説から入り、そもそもなぜ多数決の結果に従わなければならないか、憲法や代表民主制についてなど、民主主義の本質論についての議論まで、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月13日
(3章)少数派が多数決の結果に従う正当性の根拠とその議論の前提条件、抑えときたい。社会的分断と少数派抑圧を防ぐ策も。(4章)64%以上の賛成で多数決するとペア勝者のサイクルが生じないと数理的に示されているらしい。不思議。(5章)50年前の計画道路の実施を例に、行政を有権者が制御しにくい現状。ルソーと...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月02日
選挙の基本となる民主主義についての本。
多数決は民主主義の象徴で、万能と思われがちだが、場合によっては正しく民意が反映されないこともある。ボルダルールやコンドルセ・ヤングの最尤法が有力だが、完璧なシステムではない。手法によって当選者が変わってくるため、慎重に議論すべき学問である。
名著の呼び名が...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月08日
読んだ後、値段が安すぎると思ったほどの、良書。
こういった書籍を読む人が多くなると、疑問を持つことの大切さや有難味が、光溢れ出る世の中になると、そう感じる。
民主主義は人間が持つ、「現時点での最良(最高ではない)の制度」であることは理解できる。
そう思わせているのが、「多数決」という、公平感ぽ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月19日
選挙で使われる代表的な方法は投票による多数決だ。しかし集団の意志の決め方は多数決だけではない。
多数決は昔からよく使われる割に、戦略性に弱く正直に投票すると不利になってしまうことさえある数学的に好ましくない性質を持っている。
今行われている選挙でも、多数決以外のやり方が行われることもある。比例代表制...続きを読む
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