孫正義の焦燥

孫正義の焦燥

1,650円 (税込)

8pt

ソフトバンクの孫正義社長は現役最強の経営者だ。
しかし、このままでは歴史に名を残す経営者にはなれないのではないか。
本書では孫社長や関係者へのインタビューを基に、そんな問いを投げかける。

この3年ほどソフトバンクは、米国本格進出やアジア企業への投資、
ロボットやエネルギー事業への参入と業容が急拡大している。
孫社長は個別事業の説明はしてもメディアの個別取材を受ける機会が激減し、
経営の全体像が見えにくくなった。
その間に、ソフトバンクが大きな課題に直面している。
課題の1つは、2013年に買収した米携帯電話3位のスプリントの低迷だ。
市場からは「スプリントを売却するのではないか」との声が出始めている。
2つ目の課題は、急速に拡大した事業構造だ。ロボット事業やエネルギー事業、
海外ネット関連企業へ出資と拡大路線をひた走っている。
その半面で、国内事業が手薄になっている。
課題の3つ目は収益基盤である国内事業の成長鈍化だ。
世界ではM&A(買収・合併)など攻撃的な経営を貫いているものの、国内においては
現金を稼ぐための守りの姿勢が目立つ。挑戦者というイメージを持っていた顧客は、
変節と捉えかねない。保守的な戦略をとり続ければ消費者の味方ではなく、
既得権益者というイメージが付く。社員にも勝ち組としての意識が染み付き、
大企業病が蔓延し、中長期的にはソフトバンクの競争力を損ないかねない。

歴史に名を残す経営者になるために、これらの課題にどのように立ち向かっていくのか。
孫社長や関係者を徹底取材し、経営者「孫正義」の実像に迫った。

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孫正義の焦燥 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    スピード感のある孫正義の経営の展開の「足跡」を
    よく見つめて、どこに依拠しようとしているのかが、
    わかる作品となっていて、おもしろい。
    孫正義のスケールの大きさが、伝わる。
    そして、更に大きくなろうとするどん欲さをも描ききっている。
    「志高き挑戦者」として ジョブスをこえ、
    信長、龍馬、チンギスハー

    0
    2017年11月16日

    Posted by ブクログ

    孫史観 たいへんたのしい。
    信長、竜馬、利休、家康...
    チンギスハンって、知らないので、
    へえって思ったりもした。

    0
    2017年07月27日

    Posted by ブクログ

    ソフトバンク、孫正義の今を書いている。だから今読まないといけない。
    もしくは、もう少しあとで答え合わせとして読むのも学びがあるかもしれない。

    0
    2016年02月12日

    Posted by ブクログ

    孫史観の信長・利休のくだりが抜群に面白かった。
    孫史観について1冊作れると思う。孫史観についての歴史評論家ではなく、軍事評論家との対談なんかも面白いと思う。

    0
    2015年07月14日

    Posted by ブクログ

    ソフトバンクの孫さんについての本。これまでにも孫さん関連の本は『志高く』、『幻想曲』、『孫正義の参謀』、『ソフトバンク「常識外」の成功法則』などを読んでいるので、ある程度辿った経緯は知っている。同じ業界にいるわけだし。
    一方著者は、「本書で書きたいことは二つある」という。その理念と経営手法だと。どち

    0
    2015年08月03日

    Posted by ブクログ

    現状に満足せず、常に人々の生活の質を高めるために投資を行う
    日本国内ではなく世界のソフトバンクを目指して挑戦している

    0
    2016年02月15日

    Posted by ブクログ

    以前よりなぜ孫正義が書いた本がないのかと不思議に思っていた。三木谷や柳井などは何冊も書いているのに。
    そこには孫の美学がある。「現役のボクサーが『ボクシングとは』といって本を書くか。現役のボクサーはボクシングに集中すべきであるのに、本を書くのはどうなんだろうね。引退したら本を書くことはあるかもしれな

    0
    2015年10月03日

    Posted by ブクログ

    日経番記者の著作なので若干提灯記事的な趣はあるものの、いまの孫正義とソフトバンクをうまくまとめた本といえよう。

    幾度も危機にさらされ度毎に不死鳥の如く復活、いやそれ以上の飛躍を遂げてきた孫正義氏。どんなピンチでもある種の余裕と冷静さを兼ね備えていた。ソフトバンクは経営的にはいまが最も安定しており国

    0
    2015年09月29日

    Posted by ブクログ

    日経BP記者が本人や関係者(社外取締役の柳井正など)インタビューなどを踏まえて孫正義の経営手法についてまとめられた一冊。

    著者が自らが冒頭で述べているように、佐野眞一「あんぽん」を始め、類書が孫正義の出自に着目することが多いのに対して、本書では経営者としての孫正義の姿を描き出すことに成功している。

    0
    2015年09月06日

    Posted by ブクログ

    孫さんの歴史観について書かれているインタビューの内容や社外取締役として柳井さんからみた孫さん、ソフトバンクの経営の見方、国内、海外の関係者の相関図が大変参考になります。

    0
    2015年08月04日

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