骨が語る日本人の歴史

骨が語る日本人の歴史

ビジネス・実用
968円 (税込)

4pt

3.6

発掘された古人骨を調べ、当時の人の様子を明らかにする「骨考古学」。その進展によって、日本列島の歴史は大きく書き換えられねばならないことがわかってきた。実は縄文人は南方からやってきたのではない。大陸から渡来した弥生人が縄文人を駆逐したというのも本当ではない。そもそも「弥生人顔」など存在しない―旧来の歴史学に根強く残る誤謬を科学的視点から検証。人々の生身の姿を復原し歴史をひもとく「身体史観」を提唱する。骨考古学の第一人者が、日本人の実像に迫る。

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骨が語る日本人の歴史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    骨格が食べ物やや採取状況などの生活環境によって大きく変化する、という本書の内容は重要な指摘である。
    戦後の日本人が過去の日本人と骨格が大きく変わった(p-159)との内容も大事で、過去を振り返る困難さがよく分かる。
    歴史を考える上で一読しておく本だと思う。

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    面白いと思いました。
    特に新しいことを知ったということはなく、
    他でも言われている内容だと思うのですが
    ただ、骨考古学という軸で考えるということが
    新鮮だと思いました。
    日本人とは、ということ、現代日本人の特異さ、
    さらに体型、身長、骨格、容貌というのは
    環境や活動範囲や摂取する内容等の後天的な
    要因で割とドラスティックに劇的に変わるもの
    であることなどが新鮮でした。

    0
    2016年03月30日

    Posted by ブクログ

    縄文人は顔の彫りが深く、浅黒い肌。弥生人は細目でのっぺりとした顔立ちで色白。そして弥生人が後から日本にやってきて、縄文人たちは日本の周縁的な土地へ追いやられた...
    なんてありえない!というのが本書の骨子。
    弥生人も縄文人も、どちらも日本列島の中で生まれた人たちで、グループとしての差より、社会階層の差や、地域差、個人差の方が大きいだろう、と筆者は言う。

    本書の後半は、歴史観、特に現在流通している歴史区分への批判が中心。
    確かに世界史は主に西欧の歴史と中国史。南米やオセアニア、中部以南のアフリカにはほとんど触れられないという指摘はごもっとも。
    ヨーロッパや中国の「中世」の始まりよりなぜ日本の中世は500年以上遅れるのか、それは自虐史観ではないのかという指摘は...中世とか、古代が本当に定義不能な概念なんだろうか?
    そこまで歴史家は何もしていないものなのか?

    0
    2016年04月30日

    Posted by ブクログ

    <目次>
    はじめに
    第1部  日本人の実像を探る
    第1章  旧石器時代人
    第2章  縄文人
    第3章  「弥生人」
    第4章  古墳時代人
    第5章  「中世人」・近世人・近現代人
    第2部  「身体史観」の挑戦
    第6章  旧来の日本人論の誤りをただす
    第7章  旧来の歴史観はどこが誤っているのか

    <内容>
    人類学の先生による日本史への挑戦?ただ、化石人骨をつぶさに研究している著者の発言はとても重い。縄文顔や弥生顔はない(そうした二分論で日本人のルーツは語れない)。古墳時代は階層による骨の特徴に差異が見られる。生活習慣などに大きな違いがあったと考えられる(民族的な問題よりも現代人がここ50年でかつてない身体状況の違いが見られることが傍証となる)など。
    われわれ教師は生徒にキャッチ―なフレーズで惹きつけたいと考えてしまうので、「縄文顔」「弥生顔」等を示すが、骨以外の体毛の濃淡、耳滓の乾湿の違い、など分かるはずもない話なのはわかっているのだが、ついつい使ってしまう。それが日本人の歴史観を変えているのかも…はちょっと申し訳ない気もするが、辞められそうもない…。

    0
    2015年08月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本列島の人間の歴史は、旧石器時代に始まり、案外長く、結構遠近感にあふれるダイナミックなものだった。用語の羅列性の中に埋没するのなく、事象現象の物語性に軸足を移してもらいたい。
    弥生人の多様性と地域性は、渡来人を含めてもっと評価しなおさないといけない。弥生に人口爆発があり、戦国時代並みの戦乱の時代があった。複顔の際には軟部組織に関する情報は復元できない。弥生人は前期、中期、後期でひとつの地域でも差が大きい。
    縄文人は身長のわりに手足が長い、下肢が発達、出鼻大鼻、えらの張った受口。広く東アジアの大陸部から吹き溜まりのようにして集まってきて列島に適応し独特のユニークな縄文人が生まれた。

    前半面白い。前半だけなら星5つ。後半は考えてしまうところも多い。

    0
    2016年10月15日

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