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Posted by ブクログ
「いい会社」への投資を通じて、資産・社会・心の形成を生み出していく鎌倉投信の哲学が詰めこまれている。
前職では第三者による「客観的」な指標によって投資先を決めていた著者が、いい会社だと「主観的」に感じた会社を信頼し、投資先として付き合っていくことを決めるようになったプロセスが面白かった。
とかくビジネスにおいては効率や生産性が求められる場面が多いが、ロジカルに説明できない主観的な行動がのちにつながりを生み出し、結果として社会へ好影響を与えていく循環が出来上がるという著者の想いには深く頷ける部分があった。
また、何かと冷たい目線が集まりがちな「お金」についても、そこに意志が伴っていれば、集め方や使い方によっては温かいものを生み出す手段となりうるということに気づいた。
Posted by ブクログ
「きれいごと」は理想論だと思う方もいるかもしれませんが、私はすごく好きな考え方です。
「この会社を応援したいと思うから投資する」というのがあるべき姿だと思いますが、現在の経済はそうした姿勢でいる人ばかりではありません。
信頼を積み重ねていくことは、効率的ではないかもしれないけれど、最大のリスクヘッジなのだろうと思います。
社員を大切にする会社、顧客を大切にする会社、地縁を大切にする会社が好業績であるという研究は他にも読んだことがあります。
また、この本で紹介されているヤマトHDも、値上げという消費者にとってはネガティブなニュースが出た時でさえ「でもヤマトは東日本大地震でこんなに被災地を助けてくれた。この恩は忘れない。頑張れ!」という声が上がっていました。
情報がたくさんある社会ですが、数字で現れる情報以外に大切なことがあるのだろうと思いました。
感動したのでまた何かの機会に読み返したいです。
Posted by ブクログ
やはり経験に裏打ちされた哲学を持って仕事に力を注いでいる人はかっこいい。
外資金融の道で成果を出しながらも現在の金融システムに疑問を持ち、それに対抗する哲学を持って鎌倉投信を始めた新井さんの考えが存分に伝わってくる本だった。
シンプルに経済成長や多額の報酬を追い求める思考法は、僕たちミレニアル世代には今ひとつ魅力的に思えない。
鎌倉投信の投資哲学は経済的成長と社会への貢献の両方の観点がバランスよく取り入れられていて、それが今の時代にはウケるのだろう。
社会的に意義のある企業への投資といっても、外資で金融工学を突き詰めた人が言うと説得力が違う。ファンドなら当然ではあるのだろうが、社会貢献を言い訳にリターンをおろそかにしすぎない姿勢が素晴らしいし、情報開示への積極性も是非見習いたい。
金融の世界に身を置く社会人としての一つの理想形を見せてもらった気がする。
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