Posted by ブクログ
2015年12月24日
なかなかよかった。心屋さんの本は、ある意味、自分の自動思考とかが、内罰的だったり、○○してはいけない、とか偏りがあるひとのなかでも特に、人に迷惑をかけてはいけないとか、恥ずかしいことはしてはいけないとか、人に嫌われるようなことはしてはいけないとか、そういう対人関係に対してやや歪んだ認知を持ちがちな人...続きを読むに対して特にピッタリ当てはまって、著者の言いたいことがああ私も!となるのではないかとおもう。
カウンセリングとしては、そういう悩みを抱えている人には心屋さんのカウンセリングがきくだろうけど、そうではない人にとってはあまりきかないだろうなぁ、とか思ったり。
そういう歪みというか偏りはいろいろなルールの形をとっている可能性があるから、実際にオールラウンドにカウンセリングを提供するのであれば、認知行動療法とか、スキーマ療法とかみたいな、実際にモニターしたりして認知の偏りや自分が持っているルールを見ていく必要があるな、と思った。
まぁ実際おおむね自分は著者と同じような考え方でもあるので、結構救われたなと思った部分もあった。
やりたいことをやって、言いたいことを言って生きていったら楽だよ!というだけの簡単な主張。しかし、一個だけ立ち向かわなければならないことがあって、それは、人から嫌われること。
こうして書いてみると簡単なのではあるが、実際には人から嫌われたくはないがめに、あるいはひとから嫌われることによるメリットが大きい、あるいは、大きいと知覚することが多いがために、それができない、ということは多いだろう。
そして、それはまた事実であるから、現実的な部分では結局は上手くバランスをとっていくしかない。だけど、あるイ一定の人たちは、その人からどう思われるかということを意識しすぎていて、それの偏り具合が激しくなりすぎているのだ。だから、そういう人に、偏ってるよ!そんなに考えすぎなくてもいいよ!って、言ってあげているという本。
こうしてみるといい感じ。効果もシンプルだろう。
さらには、そのルールはどこから来るのかとか、どんなルールを自分は持っているのかとか、実際に分はいつもどんな風にそのルールに対応しているのかとかを、認知行動療法とかスキーマ療法、マインドフルネスとかでみていけると、より効果的かもしれない。