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認知症もガンも、いい〈香り〉で治療する
時代がやってきた!
視覚、味覚、聴覚などと並び、非常に身近な感覚でありながら、科学的にまだ謎が多く残る分野――それが「嗅覚」である。重度の認知症患者の症状を改善したり、がんの終末期の疼痛を和らげる〈香り〉。これまでの西洋医学では太刀打ちできなかった病状の治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最先端の臨床例からわかりやすく解き明かす。
■目次
第一章 嗅覚のメカニズム~ヒトはどのようにして<香り>を感じるのか
第二章 <香り>が人体におよぼす作用~アロマセラピーのサイエンス
第三章 治りにくい・予防しにくい疾患に効く<香り>~メディカルアロマセラピーの最新研究
第四章 <香り>の効能を楽しむ~精油の使い方
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Posted by ブクログ
においが心と体に与える影響、とりわけ、においが脳に与える影響について医療的見地から解説された本。「脳は常に動物が生き残っていくための有利な行動を選択するようにできている。五感の感覚刺激は、すべて神経インパルスに変換されて脳に伝達されるが、その伝達のプロセスがもっとも短いのが嗅覚。しかし、嗅覚は人によって感じ方が異なるとても主観的な感覚。そのため、脳がどのような反応をするかの測定や体にどのような作用を及ぼしているのかを数値化することは困難とされていた。今は嗅覚のメカニズムの解明が進み、fMRI(磁気共鳴機能画像法)によって脳の各所の血流量がどう変化するかの測定が可能となるなど科学的根拠(エビデンス)が次々と明らかになっている。メディカルアロマセラピー(精油を医療分野で応用し、治療や症状の緩和を行うもの)が、これからは代替補完医療としてさらに重要となってくることは確実。」日本では雑貨扱いの精油だが、何の香りがどう働くのかのメカニズムがつかめると、より効果的に精油を使うことができ、また使い方も広がると思う。ただ、その日にいい香りと感じる精油を使うようにしようと思った。それは、体調や精神状態によって香りの感じ方が異なることがあり、脳には外部刺激を自分にとって良いものかどうかを自動的に判断する能力があるため、良い香りと感じる精油が、そのときの体や心が欲している香りである可能性が高いから。
Posted by ブクログ
離れて住む実母が、「認知症の検査を受けたい」と言い出し、検査をしてきた。
結果は、MRIなどで脳の状態を見るとごく初期の症状が見られるものの、今のところ免許を返納する必要はないレベル、との診断だったが、自分で言い出すからには何か根拠があるんだと思う。そして、確かに、母の料理の腕は落ちたように思われる。
認知症の進行は、初期の対応がとても重要(あらゆる病気がそうだけど)、とのことだったので、とりあえず母親には読みやすそうな『ボケたくなければバラの香りをかぎなさい - 脳を刺激する生活』という本を贈り、私自身はこっちを読んでみた。
なかなかおもしろかった。
嗅細胞は再生する数少ない神経細胞、とか、シナプスを作らずに大脳皮質に達する唯一の感覚、などなど、認知症への効果に関してなかなか説得力のある話が続く。
アロマセラピーよりも何よりも、人とのかかわりの方が認知症予防には良いに決まっているけれど、でも、たとえ効果が微量でも、いろんな種類の刺激を脳に与えることはとても重要に思うので、この本に書かれていることで取り入れられそうなことはぜひ親子で取り入れていきたい。
それはさておき、個人的には、アロマセラピーの「歴史」の項が非常におもしろかった。世界史の教科書でおなじみのイブン・シーナがアロマセラピー界でそんな重要人物だったとは!
昔、フランスのアロマセラピーに興味があって、一時すごくのめり込んで調べていたので、この本に記載されていたケモタイプの違いとか、光毒性についての注意なんかは私にとっては当たり前の知識のように思うのだけれど、実際、アロママッサージに行くと、真昼間にグレープフルーツやベルガモットなどの精油のブレンドを無邪気に薦められたりすることもよくあり、内心、ああ、何も知らないで精油を扱うセラピストもけっこういるんだなぁ、と思う。
そういう現状が、こうした補完医療の信頼性を損なっているんだろうなぁ。
日本が今後、フランスのような形でアロマを医療に取り入れるとは考えづらいけど(商業的な理由で)、嗅覚がこんなに重要な役割を果たしているのなら、もう少しオイルの規定とか必要な資格とかは厳しくしてもいいのにな、と思った。(素人の無責任な考えかもしれないけれど)
Posted by ブクログ
匂いは脳に直接作用する。
認知症患者の認知機能を改善することがある。
嗅神経は脳細胞の中でも数少ない再生されるもののひとつであり、外からの刺激に反応して、その周囲を活性化する可能性が考えられる。
匂いの伝わり方。
目に見えないほど小さく、ふわふわと空気中を漂っている匂い分子が鼻の奥にある嗅覚受容体にカチットハマると信号を発信。その信号が脳の底の部分にある嗅脳を経て、梨状皮質、扁桃体、視床下部、大脳皮質嗅覚野へと瞬時に伝わり、最終的には信号、つまり、匂いの感覚が嗅覚野で生じて、匂いの種類が識別されると考えられています。
匂いの分子がスイッチを押して、脳への回路を開くと考えると分かりやすいかもしれません。脳が情報として受け取るのは匂い分子そのものではなく、神経インパルスです。
吸収経路
経皮吸収
経鼻吸収
・嗅覚受容体を介する
・肺胞上皮から吸収される
これらすべてが行えるのがアロマトリートメント
お香文化
→焚いた後に被験者の唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)を測ると優位に低下していた。
お香にもリラクゼーション効果がある
医療現場で導入が進むアロマセラビー
現代医療で治りにくい、予防しにくい疾患に効果があるとされる。
精油は王に効くので、脳で起こっていることが原因屯る疾患や不調の改善が期待できる。(ストレス性疾患など)
<認知症>
認知症患者の生活リズムをつくる
毎朝ローズマリーカンファ―とレモンの精油を、毎夜真正ラベンダーとスイートオレンジの方向欲をそれぞれ2時間づつ行った。
すると、期間中は抽象的思考力が優位に改善したが、やめるともどった。
また、アルツハイマー型認知症患者は早期に嗅覚が障害されるという。
<がん>
がん患者の心理状態、特に不安感や抑うつ症状などの精神的改善
ガン性疼痛などの身体的症状の改善
抗がん剤や放射線療法の副作用の軽減
機序は、成分が有機化合物のため、がん細胞膜を溶解して、細胞質内に侵入し、がん細胞のDNAを断片化し、アポトーシスに導く。
そのなかで、ゼラニウムやローズ、パロマローザに含まれる「ゲラニオール」高い抗がん作用が期待できる。
また、ローズマリーカンファー、シソ、クスノキも殺菌や抗ウイルス効果のある成分が含まれており、マウスの実験から抗がん作用もあるとされている。
また、がんによる疼痛も脳内の物質が大きく関与しているので、アロマテラピーが有効であると考えられる。
<女性特有の疾患>
最も効果をあげている分野の一つ。
コラム
グレープフルーツの精油を嗅ぐと、交感神経が優位になり、脂肪を燃焼させて体の内部から熱を作り出そうとして体温上昇が起こる。
イモリのフェロモン、「ソデフリン」
オスがメスを嗅ぎ分け、彼女の頭へ回り込んで進路を遮り、尾を振って求愛行動をする。この時、メスを刺激するフェロモンが「ソデフリン」と名付けられた。
が、実際にメスがオスの求愛を受け入れることは少なく、振り切って逃げてしまうことが多い。すると、オスはまたすぐさま新しいメスを見つけて同じことを繰り返す。
フェロモンがあるからと言って、忠実に行動するわけではない。
逆に、フェロモン通りに動くのは昆虫。
ヒトにソデフリンのようなものが存在するかどうかは不明である。「媚薬」と銘打たれるものもあるが実際の効果は疑わしい。
そんなのにたよるよりはイモリを見習って、へこたれずにアタックし続ける方が確実と思われる。
ちなみに「ソデフリン」とは万葉集の「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」にちなんで命名された。
この歌を詠んだ額田王は天智・天武両天皇から愛されたという才媛だそうで…。
ロマンチックといえばそうだけど…イモリ…(以下略)。
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