海外企業買収 失敗の本質―戦略的アプローチ

海外企業買収 失敗の本質―戦略的アプローチ

2,574円 (税込)

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なぜこんなにも失敗するのか?

買収から10年以上経った100億円以上の海外M&A116件を精査。
成功例は9件のみ、売却・撤退に至った案件は約半数の51件。
失敗案件の買収総額は2兆8000億円。

・数多くの失敗例を通じて見えてきた「失敗の本質」を整理して紹介!

失敗例8ケースから、失敗の本質を見極める。

1 時間を買う
2 世界市場占有率を高める
3 相乗効果(シナジー)を生む
4 現地の有能な経営者・技術者を獲得する
5 円高を利用する

こんな5つの利点にご用心。利点に潜む罠がある。

デューディリジェンスやバリュエーション、PMIは
「失敗しないための作業」であって、成功を約束するものではない。

など、思わず考えさせられる指摘が満載。

・日本企業の成功例9ケース、さらに130件以上の買収を実施して成果をあげた
IBMの事例も紹介。成功に共通の要因を見極める!

教訓1 目先の利点でなく利益成長の可能性でディールを評価する
教訓2 10年の時間軸で買収後の戦略を思考する
教訓3 現地で事業を紡ぐ/1つ買収したら、1つ捨てる

・重要なのは、買うときよりも買った後! 買収後の経営ビジョンの大切さがわかる。


【主な内容】
序 章 日本企業は海外M&Aをモノにできるか?

第1部 失敗の本質

第1章 5つの罠:海外M&Aの常識を点検する
第2章 日本企業の戦績:海外M&A116ディールの成否を判定する
第3章 売却、撤退した失敗ディール8ケース
第4章 失敗の本質を突き詰める

第2部 成功への戦い方

第5章 利益成長を実現した成功ディール8ケース
第6章 海外M&Aの手本:「現地企業」IBMの経営からヒントを得る
第7章 成功に向けてなすべきこと

第3部 教訓

終 章 3つの教訓

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海外企業買収 失敗の本質―戦略的アプローチ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年02月22日

    結構当たり本。成功失敗を定義してそれぞれの例から共通点を引き、間にケースを交えるというまあスタンダードな作りで、読み物として面白い。学術書としては、例えば教訓として経営者が10年以上在位していることが海外M&A成功の秘訣の一つに挙げられているが、因果関係が逆である可能性は?といったところなど...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月28日

    かなり丹念に事例を集めて丁寧に紹介している部分は良いのだけれども、それで終わっている。
    多数の事例紹介の本に留まっている。

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月05日

    失敗例も成功例もそれぞれ。失敗例が圧倒的多数であることは定説どおり。
    あげられている成功要因のうち、後続の買収案件有無は因果関係が逆ではないか。
    一貫した戦略と、環境変化に合わせる柔軟性と。

    0

    Posted by ブクログ 2014年12月03日

    松本茂著「海外企業買収失敗の本質」東洋経済新報社(2014)
    *海外M&Aで経営者が謳う5つの利点。
    (1)時間を買う、(2)世界市場占有率を獲得する、(3)シナジーを生む、(4)現地の有能な経営者の獲得、(5)円高を利用する。
    *海外M&A成功判定基準
    ・買収後4年目を始点として、...続きを読む

    0

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