弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂

弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂

913円 (税込)

4pt

貧困問題の新しい入門書。誰でも「居場所」「つながり」「役割」を持って生きていたいと願う。そのキーワードとなる「社会包摂」なしに、これからの社会保障政策は語れない。気鋭の研究者が、熱く熱く語る。(講談社現代新書)

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弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年07月06日

    貧困という概念を、物質的・金銭的側面だけでなく、社会的排除の視点から捉えている。
    人が尊厳を持って生きていくには、「つながり」「居場所」「役割」等の社会的包摂(社会に包み込むこと)が欠かせないが、経済的貧困が、社会の一員であることからの排除を誘発する。

    単に施し的な救済でなく、一人一人が社会の中で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月23日

    社会的包摂という概念の導入本。
    何が衝撃かと言えば、社会的弱者は災害時にも弱者になること。
    そのままスライドしてしまうのだ。
    生活保護だって現代の生活に当てはめれば、携帯電話やエアコンは必要だ。

    日本にある貧困は、絶対的貧困ではなくて相対的貧困。
    50年以上も前に作られた制度は時代に合わなくなって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月29日

    著者が研究者であるため、「貧困って何?」や「最低限の生活の水準ってどう決まるの?」という基本的で古い問いから、これまでの社会保障モデルを反省する新しい議論まで含まれていて、とても良い。しかもわかりやすい。思いがけず勉強になった。

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    Posted by ブクログ 2012年09月03日

    「社会的包摂」という切り口から、従来の金銭的支援を中心とした貧困問題の取り組みに対して一石を投じている。

    豊富なデータと著者自身の経験から並々ならぬ説得力のある論理が組み立てられている。
    特に、格差の拡大が富裕層自身にも影響を及ぼすことについては多くの事例を積み重ねて強調しており、こうした知見が広...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月10日

    「西洋資本主義経済の限界」というテーマが、著者の専門分野や観点から論じられているのだと感じた。読みながら鳥内浩一の提唱する「日本発 新資本主義経営」が常に想起された。貧困・格差を「個人の責任・問題」と考えがちな日本人の、ある意味で良くない面と、震災当時世界を驚かせた素晴らしい面、そのバランスを取って...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月05日

    「障害の社会モデル」と「貧困の社会的排除」は似ているという。問題は当事者ではなく社会が内蔵している障壁にあるということ。すべての人は程度の違いがあれハンディや生きにくさを抱えている。いちばんしんどい人に焦点を合わせた社会が、結局はすべての人にとって暮らしやすい社会になるということ。(ユニバーサル・デ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月21日

    社会から排除されないように努力をすべき、と考えられがちだけど、だれもが排除されないような社会を本来はつくるべきだというのが納得した。

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    Posted by ブクログ 2020年09月18日

    貧困問題に対し、自己責任論という個人の問題ではなく、社会包摂という社会の責任を問うアプローチをしている。
    また、格差は社会の中での人と人の信頼関係の低下と相関がある等、インクルーシブかつ格差のない社会の重要性がわかりやすく提示されている。

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    Posted by ブクログ 2020年05月22日

    統計を使った分析もさることながら、ホームレスのエピソードが印象に残った!統計的には格差と社会への信頼が相関していることが、エピソードからは、頼られることの重要性が理解できた。

    ロビンフッド指数、マタイ効果について、さらに勉強。

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    Posted by ブクログ 2020年02月24日

    社会的排除という言葉を初めて聞いた。
    格差は確実に存在している。けれど、弱者をないものとして社会の隅に追いやる状況は、この本が発行されて9年経った今でも変わらないんじゃないかと思う。
    いくら暮らしが発展して便利になったからとはいえ、やっぱり人とのつながりは大切。誰かに認められること、自分の居場所があ...続きを読む

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