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Posted by ブクログ 2014年07月06日
貧困という概念を、物質的・金銭的側面だけでなく、社会的排除の視点から捉えている。
人が尊厳を持って生きていくには、「つながり」「居場所」「役割」等の社会的包摂(社会に包み込むこと)が欠かせないが、経済的貧困が、社会の一員であることからの排除を誘発する。
単に施し的な救済でなく、一人一人が社会の中で...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月23日
社会的包摂という概念の導入本。
何が衝撃かと言えば、社会的弱者は災害時にも弱者になること。
そのままスライドしてしまうのだ。
生活保護だって現代の生活に当てはめれば、携帯電話やエアコンは必要だ。
日本にある貧困は、絶対的貧困ではなくて相対的貧困。
50年以上も前に作られた制度は時代に合わなくなって...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月03日
「社会的包摂」という切り口から、従来の金銭的支援を中心とした貧困問題の取り組みに対して一石を投じている。
豊富なデータと著者自身の経験から並々ならぬ説得力のある論理が組み立てられている。
特に、格差の拡大が富裕層自身にも影響を及ぼすことについては多くの事例を積み重ねて強調しており、こうした知見が広...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月10日
「西洋資本主義経済の限界」というテーマが、著者の専門分野や観点から論じられているのだと感じた。読みながら鳥内浩一の提唱する「日本発 新資本主義経営」が常に想起された。貧困・格差を「個人の責任・問題」と考えがちな日本人の、ある意味で良くない面と、震災当時世界を驚かせた素晴らしい面、そのバランスを取って...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月05日
「障害の社会モデル」と「貧困の社会的排除」は似ているという。問題は当事者ではなく社会が内蔵している障壁にあるということ。すべての人は程度の違いがあれハンディや生きにくさを抱えている。いちばんしんどい人に焦点を合わせた社会が、結局はすべての人にとって暮らしやすい社会になるということ。(ユニバーサル・デ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月24日
社会的排除という言葉を初めて聞いた。
格差は確実に存在している。けれど、弱者をないものとして社会の隅に追いやる状況は、この本が発行されて9年経った今でも変わらないんじゃないかと思う。
いくら暮らしが発展して便利になったからとはいえ、やっぱり人とのつながりは大切。誰かに認められること、自分の居場所があ...続きを読む
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