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▼第1話/眼▼第2話/血●あらすじ/盲目の少女「田口恵子」。工場が建ち並ぶ街の社宅で暮らす彼女は、父親と、彼女を慕って遊びに来る少年・さとると交流するだけのつましい生活を送っていた。目の見えない彼女を心配し見守り続けていたおろちだったが、ある日、父の帰りを待つ恵子のもとに、助けを求めてひとりの男が駆け込んで来て…(第1話)。●本巻の特徴/摩訶不思議な力を持ち、時を超えて存在する美少女・おろち。行く先々で哀しき運命を背負った人間と出会い、その翻弄されゆく人生を傍らから観察し続ける…。楳図かずおデビュー50周年記念企画として、先に刊行された『へび女』『ねがい』『蟲たちの家』に続く“UMEZZ PERFECTION!”第2弾が、全4巻で登場!!
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Posted by ブクログ
おろち最終巻
表紙は、門前家にいるおろちの絵
扉絵がとてもかっこいい。
目玉に、恵子ちゃんとさとるちゃんが正面を指差している。
その次の扉絵もまた良く、大きな瞳の中に恵子つゃんがいる絵
眼
恵子ちゃんは盲学校へ通っている。
ある日家で殺人事件が起きた。恵子ちゃんは父親が帰ってきたと思い扉を開けてしまう。
家の中で殺人が起き、犯人は逃げてしまう。
その後に帰ってきた父親が犯人扱いされ、
盲目ながらも日頃の五感の良さを証言するが、全く相手にされず。
読んでいて気の毒になった。
だが、恵子ちゃんの賢さと強さとるちゃんが純粋で。
話は社会問題の複雑さだった。
みんな近くの化学工場で働いている。だが、その工場から排出されている煙や水は有害なものだった。
逃げた犯人のことも近所の住人はわかっていたが、自分たちはグルになっていた。
恵子さんとおとうさんは遠くへ離れていったが、
最後おろちが、
「これが文明社会というものだろうか?」と言葉を残していたのが印象。
血
大きなお屋敷に住んでいる2人の姉妹がいる。
姉の一草と妹の理沙
理沙は小さい時から姉の一草にことごとく比較されていた。
劣等感はずっと消えないままでいた。
大人になり、2人とも家を出たが、その後2人は結局家へ戻ることになった。
最初は、理沙がかわいそうでたまらなかった。
こんな環境ならばおかしいを通り越してしまう。自尊心を失うと思う。
結局、人からやられたことをやってしまう。
まともと思った姉も、結局は自分が一番で、
おろちも言っていた、いったいだれが悪かったのだろう?
周囲も何もかも最悪な環境だった。
この物語、前半、ページが贅沢に使われており、
楳図かずお先生の、白黒なのに陰影のある素晴らしい線密な絵。
なんだか怖いのに、ケーキが凄く美味しそうで。
理沙の精神の中の絵?柄の表現も素晴らしかった。
この話でおろちに変化が起こる。
おろちって確か不老不死だったかなぁ?
眠りに落ちるのだが、ただ眠りに落ちるのではなく、
門前家と薄い血縁関係であるという程で佳子という登場人物が出てくるのだが、
その子に分身してしまう。
話は終わってしまうが、楳図かずお先生の世界観は面白く、またなんたって絵が素晴らしく、どんどん引き込まれていった。
どれも、非現実的な話のように感じるが、
実際、どこかで起きたこと、起こったこと、
それがまた我々人間が起こしていることが、
さらに一番の恐怖と感じる。
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