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地域別定価、24時間営業、新商品戦略など、斬新な戦略で急成長するマクドナルドの秘密。原田社長の企業戦略と人材育成術とは何か?
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Posted by ブクログ
アップルの日本法人社長からマクドナルド日本法人の社長に転身した著者のビジネスへの考え方がマクドナルドでの実際の活動を通して語られている。 1.現場重視の考え方 問題の解決策は現場にあり、著者も社長でありながら(普通は本社にいる)、現場に赴いて気付いたことをフィードバックしているらしい。また気付...続きを読むきの源である現場のスタッフには充分な教育と能力発揮に応じた昇格というインセンティブを与えている。店舗での売り上げが全体の売り上げの多くを占める事業にとってこの姿勢は大事であると思う。逆にそれができないビジネスは衰退している。枚挙に暇がないくらいである。 2.数字の考え方 どの指標を重点的に追いかけるかという点で、著者が注目しているのが「客数」である。客数は「顧客の獲得数×来店率」で求められる。リピートがなければ客数は落ちていくのである。この意味で最近注目したのがマックのコーヒーだった。「プレミアムロースト」という名前がついて美味しくなったと思う。しかも価格は従来通りの100円。私は今のところコーヒーだけを買っているがそのうち時にはランチもオーダーしそうだ(元々マックのハンバーガーは好きだが、食べ過ぎる傾向があるので今はあまり行かないようにしていた)。このコーヒーは新しい顧客獲得・リピートに充分寄与できると思う。競合としては他のファーストフード・コーヒーショップも捉えているのでないかと思う。 3.個人のキャリアの考え方 マクドナルドとの話とは若干離れて、個人のキャリアについても語られている。 ・異動はサラリーマンの醍醐味であり、今まで自分が気付いていなかった潜在能力・開発すべきスキルにもつながるケースがある。 ・転職についてはその意味を十分に考えてからでないと現実逃避になってしまう。 マクドナルドの基本的なビジネス方針が一般のビジネスにも適用できるよう平易に書かれていて、自分の今までの経験とも照らし合わせられる部分が多く、興味深い一冊であった。
素晴らしい本でした。これに今出会えてよかった。 マクドナルドをV字回復させた原田さんだけに、あらゆる言葉に説得力があり、企業改革の手法だけでなくリーダーシップの取り方までも学べた。
1秒の大切さと怖さ、1円の大切さと怖さ。この本を読んでいると外資系の会社。特にアップルで鍛えられた人間の凄みを感じます。 確か、この人の本は以前読んでいた記憶があったんですが、内容を思い出すことができなくて、先日、もう一度読み返しました。原田さんが日本マクドナルドの社長になったときには『マックから...続きを読むマックへ』なんて、ずいぶん言われていたそうですね。で、肝心の内容のほうは、率直な言葉でつづられていて、ガツーンと正面から、僕の心に響いてくるものばかりでした。 特に、社長に就任してから4年間はQSC(クオリティ・サービス・クリンリネス)に徹しなさい。というところで、原典回帰。基本を忠実にしたからこそ、傾きかけた業績が持ち直し、その後のキャンペーンが功を奏したのだという記述には読んでいてなるほどな、と感じました。 そして、原田社長自身のことにも触れていて、大学時代はダンプの運転や植木職人までやっていたという話には衝撃を受けました。こういう体験があって、技術畑を皮切りにして営業やマーケティングなども経験し、結果を出してきたんだな、という事実に敬服しました。原田社長の説く1秒の大切さと怖さ、1円の大切さと怖さ。この重みをクルー(アルバイト)にいたるまで熟知しているからこそ、日本マクドナルドは高収益を上げ続けることができる企業なんだなと、改めて感じました。
現在、ベネッセの社長である、原田泳幸氏が日本マクドナルドの社長時代に書いた本です。 本書の前半の1~3章は、日本マクドナルドで行った施策を例に 「現場主義」 「原点回帰」 「戦略」 について書かれています。 ひとつひとつはオーソドックスな内容ですが、一貫性を持って実行することで大きな成果を上げてい...続きを読むることが理解できます。 特に著者が重要視しているポイントは以下の点でした。 「スピードが大事」 「まず動け」 「成功は危機の始まり」 後半の4~5章は、著者のビジネスパーソンとしてのキャリアを振り返りながら 「個のビジネスパーソンとしての生き方」 「組織の在り方、組織の運用」 について書かれています。 個人的には後半部分の方が読んでいて面白かったです。 社員を物として扱わない会社・・・の件は、考えさせられるものがありました。 名経営者と呼ばれる著者の考え方に触れるには良い一冊と思います。
2008年の発売。『現場から得られる事の大きさ』はカンブリア宮殿出演時にも強調していました。原田さんの著書は色々示唆に富んでいると思う。
現場に行けばビジネスの匂いがプンプンする。だから、アイディアに煮詰まれば現場に行ってヒントを得よう。いつも現場にいるのであれば、チャンスはそこから生まれるのだから、ラッキー以外の何物でもない。 MBAを取得するより、ラーメン屋の屋台で修業した方が「商売根性」は身に付く、机上の空論にしがみ付くより、...続きを読む現場でしか得られないリアルな体験が大きなビジネスを生み出す。 よりやりがいのある仕事をして自分を成長させることに喜びを見い出すことが働く意味である。出世も地位も贅沢も、ゴールでもなんでもない。日々の勉強や試練は「自分を成長させることに喜びを見い出すこと」の通過点である。
著者は日本マクドナルドCEOの原田泳幸氏。以前、カンブリア宮殿で取り上げられていて、感銘を受けた。 原田氏が社長になったとき、マクドナルドは赤字だった。そこから業績を回復し、いまのマクドナルドを作り上げた。そこで徹底したのは、「QSC」である。QSCとは、 Q=クオリティー(品質) S=サービス(接...続きを読む客) C=クレンリネス(清潔さ) のことであり、マクドナルドの基盤を固めてから、さらなる改革に乗り出した。 企業には、理念がなければならない。理念の上に、戦略があり、戦略の上に日々の業務がある。 その上で、対価以上のサービスを提供し、新規顧客を開拓し、リピート率が向上できれば、企業として勝つことができる。
マクドナルドの経営、リーダーシップの考え方 徹底的な現場主義 マザービジネスの重要性⇒マザービジネス、基礎がしっかりしていなければ新しいことに取り組むべきではない。マクドナルドでいえば、QSCの徹底。 新たな企画 新たな企画の実行はスピードを持って行う。決断をした後のリスクよりも決断をしないこと...続きを読むのほうがリスクが高い。スピード重視、「決定しなくてもいいから動け」 企画立案は、顧客の欲求をかなえるものを提案。その際に会社のコアな部分をそれるものであってはならない 「顧客の立場で考える」「会社レベルで考える」「グローバルな視点で考える」 個人の仕事と、リーダーシップ 現実逃避型の転職はしない、現状でできないことは転職しても変わらない。今の仕事で何が学べるか。 部下から学べたところを考えてみる。 マネジメントは寛容と忍耐が必要である。 リーダーに求められることは「チームのパフォーマンスの最大化、自分のふるまい方の自己管理」
[ 内容 ] マクドナルドの経営術を公開する。 地域別定価、24時間営業、新商品戦略など、斬新な戦略で急成長するマクドナルドの秘密。 原田社長の企業戦略と人材育成術とは何か? [ 目次 ] 第1章 「現場」にしかないビジネスの実像(ビジネスの学び方と発展のさせ方 企業の人材育成と、個人の価値) 第...続きを読む2章 赤字脱却は原点の見直しから(企業再生とマザービジネスの強化 不可能を可能にするビジネス学) 第3章 顧客の一歩先を行く戦略とは(新たな価値の創出とスピードが持つ力 ヒット商品とオリジナリティ マクドナルドの戦略の核心) 第4章 「個のビジネスマン」としての生き方(企業が求める人材と、個人としての人生の価値 不可能を可能にする自分をつくる 自分のためのキャリアアップ術) 第5章 「個の力」と「組織力」(個人の役割、リーダーの役割 進化する「ピープルビジネス」) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
外食産業の中で生きる者として、励まされる一冊。 低く見られがちな業界ではあるが、仕事の基本は他の業界と変わりはない。 プライドを持って仕事をすれば良い、さすがマクドナルド。
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