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第一次世界大戦の開戦から100年。戦争とは、自らの意思に関係なく巻き込まれることがある――。オーストリアとセルビアによる「限定戦争」のはずだった戦いは、なぜヨーロッパ文明を破壊するに至る大戦争となったのか。ドイツを軸にした各国の動きを、軍事史の鬼才が存分に描く。尖閣、西沙諸島における中国との緊張、ロシアとウクライナの衝突を目の当たりにした今、第一次大戦の起源を考えることは、日本の外交や安全保障を考えるうえで多くの示唆に富む。集団的自衛権に関する世界史の教訓、最良のテキスト。
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年11月30日
第一次世界大戦の発端として、サラエボ事件は有名ですが、この一見小さな事件が、なぜあのような大きな戦争を起こしてしまったのか。第一次世界大戦が起こるまでの背景を、その重要な要素であるドイツの歴史的背景からサラエボ事件の詳細、外交官達のやりとりなどを中心に書かれています。
事態は想像以上に複雑で、いちど...続きを読む
良くも悪くもないという感じでしょうか。第一次世界大戦に向かって進んでいく各国の思惑が分かりやすく記載されています。
ただ、簡潔に記載されている部分が多いだけに、ある程度の予備知識がないと話がボヤける可能性はあるのかもしれません。
Posted by ブクログ 2015年08月13日
本書のタイトルは「第一次世界大戦はなぜ始まったのか」だが、Howは分かったがWhyは謎のまま。おそらく著者は分かっているのだろうが、頭の悪い私には読み解く力がなかった。
とはいえ、本書の魅力は、外交の舞台裏、実務面が丹念に描き出されていることだと思う。外交官とは忍耐強くないとなれない職業だと痛感。...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月05日
安定の読みにくさです。この著者の文章はクセが強くて好き嫌いがはっきり分かれると思います。しかし私にとっては読ませる文章なので、別宮本は大抵目を通しています。
第一次大戦は一見してよくわからない戦争です。サラエボ事件をきっかけにオーストラリアがセルビアに宣戦布告したが、この戦争はあくまで局地戦です。...続きを読む
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