乙女の密告

乙女の密告

小説・文芸
506円 (税込)

2pt

ある外国語大学で流れた教授と女学生にまつわる黒い噂。乙女達が騒然とするなか、みか子はスピーチコンテストの課題『アンネの日記』のドイツ語のテキストの暗記に懸命になる。そこには、少女時代に読んだときは気づかなかったアンネの心の叫びが記されていた。やがて噂の真相も明らかとなり……。悲劇の少女アンネ・フランクと現代女性の奇跡の邂逅を描く、感動の芥川賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    乙女の密告
  • タイトルID
    :
    277782
  • 電子版発売日
    :
    2014年09月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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乙女の密告 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    アンネフランクを密告したのは誰か。
    そして、それはどんな意味をもつのか。
    最後クライマックスほんとによかった。

    0
    2025年07月23日

    Posted by ブクログ

    外語大学でのスピーチコンテストに向けてのスパルタ教育。熱心に取組む乙女達の間で起きる噂と真実…そして密告。スピーチの題材『アンネの日記』のユダヤ人と乙女達が重なり、さらに『密告』が主人公みか子と麗子様を苦しめる。15歳の若さでこの世を去ったアンネ・フランク…彼女の書いた日記がこれだけの影響力をもって後世に受け継がれているとは。彼女に教えてあげたいですね。

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    タイトルの乙女という言葉から、つい少女小説や恋愛小説なのかと推測してしまうが、さにあらず。

    学生たちに“メンチ”を切り、怒って教室を立ち去るときは「あたくし、実家に帰らせて頂きます!」と言い放つドイツ人教授や、指にストップウォッチだこができている麗子様などなど、強烈なキャラとその言動にゲラゲラ笑ってしまうのだが、読み進めていくと作者の《さあ、ここからが本番やで》という声が聞こえてくるかのように、作者の冷徹な目をもって《真実をみつめよ》と言葉が紡がれていく。

    素晴らしい音楽を聴き終えた瞬間、人は深い溜息が出るものであるが、この本を読み終えたとき、同じように深い溜息が出た。
    この作者は鬼才である。早世が本当に悔やまれてならない。

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    「真実とは乙女にとって禁断の果実だった。」

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    ある外国語大学で流れた教授と女学生にまつわる黒い噂。乙女達が騒然とするなか、みか子はスピーチコンテストの課題『アンネの日記』のドイツ語のテキストの暗記に懸命になる。そこには、少女時代に読んだときは気づかなかったアンネの心の叫びが記されていた。やがて噂の真相も明らかとなり……。悲劇の少女アンネ・フランクと現代女性の奇跡の邂逅を描く、感動の芥川賞受賞作。

    ⚫︎感想
    すごい短編小説だった。ユーモアとシリアスをこのように巧みにブレンドし、密告する側とされる側という葛藤と統合を描く。深刻なホロコーストというテーマを自分たちの生活に引きつけて考えることは、普段の生活ではなかなかできない。それを「乙女」な女子大生という「清純」を密告者側とと置きかえ描かれた作品。いつ誰が「乙女」と見なされなくなるか、わからない。

    真実は多くの人が夢見ていたい中で隠されなくてはならないものである。
    人は同じ美しいと思える幻想をみんなで信じて安心したがる生き物だということを改めて思った。

    面白く読ませてくれる漫画風なところがありながら、実はメタファーを盛り込み深いテーマを描いている。ぜひ再読したい。

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    短めの文章のリズムと登場人物たち(特に教授)の強い言葉が強く印象に残った。

    主題となっている『アンネの日記』とともに、読み継がれて欲しい本。
    『アンネの日記』は未読の状態だと「悲劇的な少女」のイメージを持ち、実際に読むとあまりに等身大な小女性に驚くもの(と勝手に思っているけれど)。
    本書はその後もう一度、余計なイメージを捨ててアンネを読み、アンネと向き合う時に最適ではないかと思う。

    0
    2023年07月06日

    Posted by ブクログ

    ナチス政権下で異分子として個の名前を奪われた人々。毎日の日記の最後に記したアンネ・フランクという名前は、悲劇に抹消された人々にも名前があったんだと語ってくれる。
    乙女は日々に翻弄されながら、自分の名前を探し続ける。
    真面目な文体にユーモラスが顔を出してくる雰囲気が大好きだった。乙女とは乙女らしからぬものを好む生き物なんだなぁ。

    0
    2023年05月11日

    Posted by ブクログ

    ナチスの政権下で奪われてしまった名前たち、そんな中でアンネ・フランクは決して彼女の名前を失わなかった。
    異なるものとして排除されてしまうという歴史は繰り返されていると思う。そんな世界でどのように生きていくのかを再度考えるような作品だった。

    0
    2023年02月01日

    Posted by ブクログ

    とても読みやすい。私小説風であり、歴史小説風であり、哲学書風であり、人情噺風でもあり、ライトノベルロマンス風でありながら軽快な語り口にあっという間に飲み込まれてしまう。そして最後に残る重いテーマの余韻。なるほど芥川賞に相応しい傑作小説だと思う。

    0
    2018年02月21日

    Posted by ブクログ

    2010年芥川賞受賞作品
    アンネ・フランクのオマージュと呼ぶにふさわしいタイトルと見事な構造の小説だ。

    『アンネの日記』を根底に物語は進んでいくが、意外にも語り口は「乙女たちは〜のである」とコミカルでスポ根漫画のような一面もあり読みやすい。ページ数も102ページ程のボリュームなので隙間時間に一気読みするのに丁度良い。

    興味を惹かれたのはアンネの日記とリンクしているところ。女子大生の軽い告げ口がホロコーストの密告と繋がっていく様はお見事としか言いようがない。乙女達の華やかな女の園のイメージが一変し、黒い噂を機にヒソヒソと犯人捜しが始まる。いつの間にか、かつてのナチスのような集団心理、同調圧力が相互監視や密告社会を作り上げていくという生温い居心地の悪さに背筋がゾクッとさせられた。

    印象的だったのは、みか子のラストスピーチのシーン。完璧な暗唱のなかで名前を叫び、アンネの世界と同化していく彼女の姿は、全体社会に完全に取り込まれた「絶望」なのか。それとも、心だけは操り人形にならないという精神の解放なのか?最後の解釈が難しく、今も謎として心に残っている。
    日常のすぐ隣にある恐怖を浮き彫りにした、芥川賞らしい作品とも思えた。

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    女の園に現れるバッハマン教授。
    アンネの日記の暗唱をする乙女たち。
    真実を知ろうとするみか子。やがて乙女の真実を通してアンネの真実に近づく。表面的な言葉をなぞるのではなく、どのような思いが隠れているのかに目を向けるようになる。
    忘れた言葉は1番大切な言葉、という麗子様の言葉のとおりみか子は自分の言葉を手に入れる。名前、わたしを手に入れる。

    0
    2026年05月03日

乙女の密告 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    乙女の密告
  • タイトルID
    :
    277782
  • 電子版発売日
    :
    2014年09月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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