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Posted by ブクログ 2016年07月11日
昔の男から突然、男の赤ちゃんを預かった40歳の「わたし」。
以来10余年「山尾」という名の血の繋がらない子を
「わたし」は育ててきた。
そんなシングルマザーの話。
著者の小池昌代さんは母であるが
「狭い血のつながりで
親子のことを書きたくなかったから」
この作品を書いたのだと言う。
脚本家の岡...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月15日
小池昌代の小説らしい小説よりは、散文的な文章が好きな自分にとって「たまもの」は、久しぶりに小池昌代の詩人としての力に魅了された作品だ。
最近の小池昌代の小説は詩的な趣が後退して、こんな事を言うのもおこがましい話ではあるけれど、小説家の描く小説のようになってきたなと思うことが多い。それは筋立てだと...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月17日
突然元カレから生まれたばかりの赤ちゃんを預かるところから物語が始まるのですが、すごく心に響いて共感してしまった。
生まれたばかりの赤ちゃんを死なせてしまう事件とか最近のニュースで見ると本当に心が痛んでいたのですが
もっといろんな世代のいろんな大人が、それこそ「たまもの」として小さな命を守っていけた...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月26日
四十歳になる私の前にある日突然、幼なじみであり元恋人でもある男が現れて一歳にも満たない自分の息子とまとまったお金を私に預けて消息を絶つ。そこから物語は始まる。
「あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ」
柿本人麻呂が詠んだとされる一首。山鳥の夫婦は昼間はいっしょに過ごすのに、...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月28日
40歳になる主人公の未婚の女性は、幼馴染で高校生の時に付き合ったことのある男性から、8ヶ月の男の子、山尾を預かった。程なくその父親は失踪。両親の協力を得ながら、1人で山尾を育て上げた10年間が書かれている。甘やかすでもなく、血の繋がらないことに引け目を感じさせるわけでもなく、随所に惜しみなく注がれる...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月29日
幼なじみ男性の生まれたばかりの子ども山尾くんを生活費とともに未婚の女性がひとりで預かるがいっこうに引き取りにこないまま山尾は小学生になる。なかなか想像しがたい物語のスタートではありましたが、山尾くんは読書が好きな男の子で手がかからない様子であり、預かった方も、不規則な生活に落ち入りがちな校正の仕事か...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月15日
読売新聞の小泉今日子さんの書評を読んで読みたくなった。著者は詩人と知りうなずいた。装画も描かれたようだ。
ある日突然山尾という一歳未満の子を渡される。不思議な名前と思ったが、百人一首の柿本人麻呂の「あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ」が由来。その山尾も11歳になった。最後に...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月23日
40歳の時、幼なじみで昔の恋人だった男から赤ん坊を預かる主人公。
彼の妻は出産時に亡くなり、男手一つで育てることができないため、と、800万円と赤ん坊を渡される。
それからの10年間の話。
「迎えに来る」といった男は連絡が取れなくなって久しい。
不規則な編集の仕事では赤ん坊を育てられないので、せん...続きを読む
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