その日本語、ヨロシイですか?

その日本語、ヨロシイですか?

1,056円 (税込)

5pt

川端康成『雪国』の有名な冒頭の一文、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。さて、この「国境」の正しい読み方は「こっきょう」? それとも「くにざかい」? そして 「チゲーよ!」はなぜおかしい? などなど日々「正しい言葉」探しに格闘している新潮社校閲部の部長が、奥深~い日本語の世界にお連れします。

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その日本語、ヨロシイですか? のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年01月23日

    「本の雑誌」1月号恒例企画「わたしのベスト3」で、著者が恐縮しつつこの自著本を挙げていた。「『日本語誤用指摘本』と思われている誤解を解きたい」とあり、あらま、てっきりよくあるその手の本だと思っていたらそうじゃなかったの?と読む気になったのだが、いやいやこれは!予想を上回る面白さであった。

    著者は、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月14日

    校閲に絡んで日本語の多面的な解説が楽しめる好著だ.第9章の「死語の世界」が面白かったが、あまり死語だとは思わないものも多かった.第6章での様々な言語の取り扱いの話も含蓄のあるものだ.仮名遣いの難しさを第5章で説明していたが、この多様性が日本語の良い所だと思っている.

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    Posted by ブクログ 2014年05月04日

    勉強になった。新聞あたりは校閲減らしが進んでいるようだが、出版社はどうなのだろう。翌日以降に訂正をだせる新聞と違って、本は増刷か回収でもしないかぎり、改まらない。そこらの緊張感の違いを感じさせられた。マンガもありとっつきやすい。著者は新潮社の校閲部部長。絵も描けるとなかなかの才能の持ち主とみた。

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    Posted by ブクログ 2023年04月22日

    以前、フリーの校閲者のワークショップに参加したことがあるが、その細かさに参加者全員お手上げだった。あらためて校閲の仕事の大変さがよくわかった。著者は違うと書いているが、やっぱり日本語のプロと言える。そして、最近は死後になる日本語も多くて、時代の移り変わりのサイクルが早くなっているのではないか?

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    Posted by ブクログ 2020年05月16日

    新潮社の校閲部長による日本語についての本。言葉を扱う最後の砦的な仕事をされているからこそ、言葉を大切に、そして生き物のように扱っているという印象。単純に間違えやすい言葉だけでなく、ルビをふるということや、校閲の仕事とは、といったことまで披露してくれている。特に、校閲の実例は面白い。おおよその検討はつ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月21日

    「重版出来!」からの派生。校閲のお仕事。書き手、校閲者の実に細かなこだわり、自然言語であるが故の判断つきかねるレアケースが、プロならではのストックでどんどん出てくるのが面白い。
    仕事には敬意を表するが、東条英機の「機」が「樹」になってたから全部刷り直し、っていう時代はもう終わるべきだろう。食品の異物...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月31日

    重版出来6巻のあとがきで紹介されてたので読んでみました。
    校閲って仕事についてその道のベテランが紹介する本。

    ネットが発達する前は資料が少なくて校閲といえども専門的な内容にはあまり手を出せなかったとか、
    校正から校閲になったのがここ30年ほどのことで、校正の頃はとにかく原稿と同じに印刷されたかチェ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月17日

     その日本語、ヨロシイですといえないのが何とも日本人として理不尽でしょうがない。

     世の中には言葉を扱う職業は数多くあるが校閲という仕事は広く浅くゆるくきつく縦横無尽の広がりの中書かれた相手の立場にも気遣わなければならない大変な仕事だと感じる。

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    Posted by ブクログ 2015年02月15日

    校閲者から見た日本語。曰く、世の中に完全な原稿などというものは存在しない。筆者の能力とか才能とは関係なく人間である以上、完璧というものは、ありえない。何だかほっとする。著者の大きなミスも紹介されている。東条英機を東条英樹と誤り印刷済みの冊子を全て廃棄にしなければならなかったとのこと。どんなに知識が豊...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年02月22日

    新潮社校閲部の部長さんが挿入された漫画の中の「架空の会社の校閲部に入った2人の新人」を見守りつつ、自分の経験を語ります。
    辞書編集者の書く日本語本と違うのは、「何が正しいか」ではなく「何が届けたい相手に届くのか」を一番に考えていること。
    この本の真骨頂は最後の最後、奥付けの上に表れます。
    校閲者の自...続きを読む

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