まじめの崩壊

まじめの崩壊

715円 (税込)

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3.2

日本の経済成長を支えたのは、日本人のまじめさであった。数多くの場面で、この国ではまじめを前提として、さまざまな仕組みが作られ、維持されてきたのだ。しかし、社会を見渡すと、日本人のまじめさはすでに崩壊している。精神医学からの性格の変化、競争させない教育、アメリカに倣った拝金主義などを通して、なぜ、まじめが崩壊したのかを探っていく。そして、まじめを前提とした日本に、まじめの崩壊がどのような影響を与えるのかを考察する。

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まじめの崩壊 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「まじめの崩壊」というのは、どうして日本人は英語ができないかの論理に似ている感覚を持っています。日本人が英語ができないのは、英語ができなくても十分に生活できること。また、英語ができるからといって必ずしも尊敬されないからです。これと同じように、「まじめの崩壊」が起きるのは、まじめでなくても十分に生活が

    0
    2015年02月12日

    Posted by ブクログ

    いままでの日本は「まじめ」であって、現在は「ふまじめ」であるという。「まじめ」がメランコリー・タイプ(躁鬱病から)、「ふまじめ」がシゾフレ・タイプ(統合失調症から)。著者のいう「ふまじめ」な日本人が多くなってきたというのは感じるが、ちょっと議論が情緒的にすぎる。実際の統計的データがないと雰囲気での議

    0
    2018年10月20日

    Posted by ブクログ

    時代背景に則して日本人の真面目さについて語っている。
    真面目さとか不真面目なんていうのはその数がデータにしようがないため、その時代の印象で語られ過ぎている感じ、悪く言えば感情的に書きすぎている感じは否めないが、著者の言いたいことも十分理解できる。
    一個人の考え方として参考にするにはいいと思うし、政府

    0
    2011年07月27日

    Posted by ブクログ

    メランコ人間は自分が主役で躁うつ病に由来し、シゾフレ人間はまわりが主役で総合失調症に由来するという。メランコからシゾフレ化したのか。
    ここまでを前段に、世界が一気に広がるのがポイント。
    ウソの分析にはじまり、偽装事件からマニフェストがとりあげられ、義理人情、少子化、拝金主義と次々と取り上げられていく

    0
    2010年10月30日

    Posted by ブクログ

    日本は昔はまじめ社会だった。今は、不真面目な人の方が多い。かつてまじめだったのは、うつ病になりやすい体質のメランコ人間のほうが多かった。今は統合失調症的なシゾフレ人間が多くなった。その契機がバブル崩壊後のマネー敗戦後で終身雇用から成果主義への変化が、まじめでこつこつより、要領よく成果の上がった人が良

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    警察官や教師の不祥事、食品偽装、年金問題。いつから日本はこんなに「ふまじめな」国になってしまったのだろう。著者は、これを責任感が強く秩序を尊ぶ「メランコ人間」社会から周囲に合わせ他力本願的な「シゾフレ人間」社会への転換として説明している。著者の説明では、日本の社会はもともと公的規範についてはある種の

    0
    2009年10月04日

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