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Posted by ブクログ
銀色夏生さんの詩でなく、小説は初めて。
カイルの人間性にも惹かれたけれど、スフレへの恋心を綴る詩も素敵だった。妖精からの質問に答える場面では、" 好きとは何か "から" 愛とは何か "とカイルの心情に沿って変わっているのも微笑ましい。
人はだれでもが、自分でしかありえない。
どんなに近づいても、他の人にはなれない。
だから、のぞきこむ瞳の奥に、
わかりあえると思える何かを見つけた時、
あんなにもうれしいんだね。
〜
何かを強く感じた瞬間に、
その思いを伝えることが大事だと、
いつもいつも、その時が過ぎてから、思うよ。
この物語で一番好きな詩。
最近出会った人の体験談に感銘を受け、言葉を交わしてくれたことへの感謝を伝えそびれてしまった自分にぴったりな言葉だった。
カイルと同じで言葉は生きていると思うし、賞味期限があるからこそ伝えたいと強く感じた瞬間に言葉を伝えることはすごく大切なことであると思う。
心が綺麗になれるような、そんな一冊
Posted by ブクログ
詩以外の銀色夏生の作品は初めてでした。
森の園芸師少年カイルと、妖精達とのふわふわとした会話を中心
に物語が進んでいきます。やはり随所にちりばめられた詩と、物語
が織りなす世界は詩人銀色夏生のものでした。
人はだれでもが、自分でしかありえない。
どんなに近づいても、他の人にはなれない。
だから、のぞきこむ瞳の奥に、
わかりあえると思える何かを見つけた時、
あんなにもうれしいんだね。
人の悪意を取り払って、善良なる部分のみが残れるわけではない。
悪意もまた自分自身なのだから。
森の深くに捨てられた悪意はいつのまにか集まり、森を壊し人々を
襲った。
集められた悪意は真ん中に悲しみがあり、その悲しみを癒すことが
できた時、悪意は元へ戻り、森は再び生き返る。
白い表紙に銀色の文字の装丁も綺麗なファンタジー。折込の森の
地図もちょっとうれしい。
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