Posted by ブクログ
2016年01月19日
アラサーのプログラマーが仮眠してたらいつのまにか異世界に紛れ込んでいた。
何の気なしに試した「流星雨」でエリア一帯の生物をうっかり殲滅。一気にレベルが跳ね上がって無敵の存在に。
何かするたびにスキルが手に入るスーパーイージーモードで主人公が無双する異世界探邦もの。
主人公は草食系で徹底して目立つの...続きを読むを避ける主義。
何をするにも正体を隠し、実力を隠し、ひたすらコソコソ動き回る。
登場するキャラの8割は♀キャラで、その9割は主人公に惚れるような感じ。
主人公が圧倒的に無敵で万能なので、女の子たちにも常にモテモテ。
ぶっちゃけ、ここまで草食系の欲望むき出しだと、男尊女卑があからさますぎてちょっと引く。
ただ、作者も言う通り物語が暗い展開になることはほとんどなく、不愉快な陰謀や陰鬱な話にならないところは安心して読める。
無敵に素敵すぎて若干退屈な部分もあるが、基本的には英雄譚ではなく異世界旅行ものなのでそのつもりで楽しめばよい。
無敵で素敵なスーパーチート主人公が、たくさんの幼女美女に囲まれてお気楽極楽に異世界で無双する痛快娯楽ラノベ、かなぁ。
書籍版1巻から5巻まで一気に読んでから、今はweb版を読んでいる。
書籍版は基本的にweb版に加筆修正したものだけど、その修正が結構いい感じ。
web版も十分面白いんだが、書籍版で物語が整理され、足りない部分が加えられてさらに面白くなっている。
他のweb小説と比べても、書籍化を上手にやった作品だと感じた。
最初っから高レベルで、膨大な量の資金と資材を手に入れたところから始まるってあたりは、俺の嫌いな「八男ってそれはないでしょう」あたりと似たようなものだと思うんだけど、八男は全然楽しめないのにデスマはかなり楽しめてる。
何が違うんだろう?ヒロインたちの扱いか、主人公の性格か、単純に文章力の差か…。
まあデスマから受ける印象は八男よりも竜殺しの過ごす日々とかフェアリーテイル・クロニクルとかあの辺の方がまだ近い気がする。
竜殺しとかは結構楽しめたしね。
そのうち、改めて八男にチャレンジしてみようかと。あれの面白さがどうして俺に理解できないのか、検証したい。