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慶応三年八月、下谷広徳寺前の筆屋『東山堂』の姉娘おまんが急死した。
筆屋『東山堂』は姉のおまんと、妹のお年が、筆の穂先を舐めて毛を揃えてくれることから『舐め筆』の店として賑わっていたのだが、姉のおまんが毒を飲み、悶死したという。
近くの徳法寺の僧侶・善周も急死したことから、心中とも思われたが……。半七は、妹・お粂の助力もあり、手がかりをつかむ。
【目次】
筆屋の娘
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