火の山 山猿記(下)
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火の山 山猿記(下)

880円 (税込)

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死ぬ時に、ああ、私にはもっと別の人生があった筈なのに、と自分の生涯を後悔しなければならない程不幸な事があるだろうか、と今まで私は思い続け、それで死ぬのも怖れ続けていた。でもこうした後悔は随分傲慢な思いなのかもしれない。――始まりがあれば、終りがある。死とはそうしたもの。――<本文より>(講談社文庫)

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火の山 山猿記 のシリーズ作品

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  • 火の山 山猿記(上)
    942円 (税込)
    火の山――とは富士山のこと。その富士山に寄り添いながら生きた有森家の変遷史。誕生と死、愛と結婚の型。戦中戦後を生きた人たちを描きながら、日本の近代を見つめ直した傑作長編小説。第51回野間文芸賞、第34回谷崎潤一郎賞受賞作。平成18年4月から放送のNHK連続テレビ小説『純情きらり』の原案。(講談社文庫)
  • 火の山 山猿記(下)
    880円 (税込)
    死ぬ時に、ああ、私にはもっと別の人生があった筈なのに、と自分の生涯を後悔しなければならない程不幸な事があるだろうか、と今まで私は思い続け、それで死ぬのも怖れ続けていた。でもこうした後悔は随分傲慢な思いなのかもしれない。――始まりがあれば、終りがある。死とはそうしたもの。――<本文より>(講談社文庫)

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火の山 山猿記(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月25日


    凄まじい大作だった。
    上巻では、津島佑子らしくない創造力で意外性を見たが、後半は正に女性讃歌の一冊だった。
    有森家の女衆の1人、桜子の魅力が物語を牽引している。彼女の顛末に関しては本作はおろかここ最近数作の中のハイライトだと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    『純情きらり』ファンにとっては上より下のほうが面白いかも。あー、この場面あったなー、とドラマを思い起こしつつ楽しめること請け合い。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ドラマとは違う魅力。登場人物が多いにもかかわらず、ひとりひとりの人物像を丁寧に描いていると思う。「家族」とは何か?を考えさせられる。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    『純情きらり』はこれからどうなっていくのか原案と比べながらすごく楽しみ。達彦さんは死なずに戻ってくるかな〜?

    0

    Posted by ブクログ 2011年03月22日

    書き手は姉弟の間を移り、思い出は膨大だけれど、何か一本貫かれたものを感じるのは、姉弟の血か、故郷の名残か。人間を描き切る著書の真摯さに、読者である私は姿勢を正したくなる。人間の命は引き継がれていく。一生懸命に、あるいは無心に。

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月01日

    やっと読み終えた感じ。
    何度もギブアップしかけた。特に上巻では。
    どういう意図で書かれたのか、今もわからない。
    妙な注釈が記入されているのは海外向けの用意だろうか。
    「純情キラリ」を見ていないこともあって、語り部が次々と変わるのは感情移入が難しい。
    下巻は敗戦を主軸とした一家離散滅亡への物語と読んだ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年02月11日

     投げ出してしまいたくなるほどではないものの、少々味気ない話が続き、下巻の中頃までは作品の意図を掴みかねた。しかし、桜子によるメモが挿入されることでこの作品が持つ意義が分かりやすくなった。石を巡る作品であったことに改めて気が付かされたのである。石にもそれぞれ名前がある。同じ土地から産出したものでも、...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年02月13日

    読むのに苦労した上巻とは打って変わって、随分と読みやすく感じた。
    富士の裾野に住む有森家の年代記とはいえ、物語のほとんどは語り手である勇太郎の父である源一郎と、彼の子どもたちについてである。

    上巻は父・源一郎を中心に、何の不安もなく過ごした故郷での子ども時代の幸福な日々に大きくページを費やしている...続きを読む

    0

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