山を走る女

山を走る女

1,562円 (税込)

7pt

4.0

21歳の多喜子は誰にも祝福されない子を産み、全身全霊で慈しむ。罵声を浴びせる両親に背を向け、子を保育園に預けて働きながら1人で育てる決心をする。そしてある男への心身ともに燃え上がる片恋――。保育園の育児日誌を随所に挿入する日常に即したリアリズムと、山を疾走する太古の女を幻視する奔放な詩的イメージが谺し合う中に、野性的で自由な女性像が呈示される著者の初期野心作。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    シングル・マザーとなって、家族との葛藤や仕事をするうえでの苦悩をかかえながら生きる小高多喜子という女性の物語です。

    役所に勤める前田宏という男と数回関係を結び、彼の子どもを身ごもることになった多喜子は、中絶という道を積極的にえらぶことのないまま、子どもとともに生きていく道をあゆんでいきます。ただし

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    日本の現役作家では、津島佑子が好きだ。それこそ段違いに抜けた小説群だと思う。
    シングルマザーという言葉も生まれていない時代に、私生児を育てる決意をした21歳の若い主人公。殴る実父、病む実母、乳児の入院、職探しの挫折。暗澹たる生活描写が続くなかで挿まれて描かれる育児日誌が哀切で、雄弁。文章が流麗なわけ

    0
    2014年01月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ゼミで読むので読んだ本。長かった。
    大筋は、私生児を孕ってしまった21歳の女性、小高多喜子が息子の晶を生んでからの1年間を描く子育て小説。1980年という時代柄もあり、婚外子に対する家族と世間の視線は厳しく、晶が生まれるまでの間、母は多喜子に中絶を勧め続け、父は家の恥として罵声と暴力を浴びせ続け、会

    0
    2025年10月06日

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