聴く、届く、遇う、迎え入れる、 触わる、享ける、応える……
哲学を社会につなげる 新しい試み

第3回桑原武夫学芸賞受賞作

わたしは、哲学を〈臨床〉という社会のベッドサイドに置いてみて、そのことで哲学の、この時代、この社会における〈試み〉としての可能性を探ってみたいとおもうのだが、そのときに、哲学がこれまで必死になって試みてきたような「語る」――世界のことわりを探る、言を分ける、分析する――ではなく、むしろ「聴く」ことをこととするような哲学のありかたというものが、ほのかに見えてくるのではないかとおもっている。

本文より

ジャンル
出版社
CCCメディアハウス
ページ数
272ページ
電子版発売日
2014年02月21日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2012年05月07日

頂き物。大学入学前にに読み、傾聴の困難さと重要性を知る手だてとなった本。「他者」と己の補完性を臨床哲学の原点として考察する。

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2012年04月01日

じっくり味わっていると
じわじわしみ込んでくる文章。
ほーってため息のでるような
お気に入りが数か所。
またきっと読みます。

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2011年05月05日

求められるということ、見つめられるということ、語りかけられるということ、ときには愛情のではなくて憎しみの対象、排除の対象となっているのでもいい、他人のなんらかの関心の宛て先になっているということが、他人の意識のなかで無視しえないある場所を占めているという実感が、ひとの存在証明となる。寺山修司も先の文...続きを読む

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2011年04月16日

弱さだって 力だ。
なにもできなくても 寄り添うことはできる。

本当に傷ついた人の隣で 自分は相当に無力だけど
この本を読んだから 自分を責めずに済んだ。

わたしの お守りのような本です。

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2010年02月21日

哲学など縁がなかった僕が始めて読んだ臨床哲学試論だ。鷲田さんの言葉はまるで音符のように心に沁みこむ(音符は読めないが)瞬間もあれば、デジタルチックな難解な数学の公式の森を彷徨っているだけの瞬間もあった。兎に角最後まで読むことができた自分に拍手したい。

以下、気になった箇所、自分へのメモとして抜粋。...続きを読む

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2009年07月07日

哲学者である鷲田清一が「臨床哲学」という新しい領域を設定し、「聴く」という行為を切り口に、哲学の本質と可能性について論じたものです。論じること、書くこととしての哲学ではなく、「聴く」という営みとしての哲学を模索し、特定の他者に向かっているという特異性(シンギュラリティ)の感覚を重視することで、一般的...続きを読む

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2007年02月18日

聴くこと・・に関してどう位置づけされているのかがとても知りたかったので購入。臨床哲学試論という言葉もはじめて耳にした言葉。ここから何がみえるかな?と思いながら私は読みましたが、この本の中にでてくる数々の精神科医、哲学者たちの引用文も参考になります。

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2005年05月29日

改めて人の話をただ聴くだけということの難しさを思い知らされた。饒舌は沈黙の優しさに及ばないこともあるというのは、なかなかわかったところで身につかないものではあるのだが。難題は多いのだが確実に前に進むための哲学ではある。

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2005年04月24日

現代の名著。哲学に行き詰まりを感じたら、読むといい。その先はまだ闇だが、確かな可能性を与えてくれる。

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「聴く」ことの力

Posted by ブクログ 2014年11月29日

哲学という学問を、「上空飛翔的な非関与的な思考としてではなく、じぶんが変えられるという出来事として」、「臨床哲学」というものを、「他者」をキーワードにして試みようとする。
哲学という学問分野における「エッセイ」が果たす枠割というものも、たいへんに興味深いものがあった。

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