パランティア 判断を外注する社会

パランティア 判断を外注する社会

ビジネス・実用
2,310円 (税込)

11pt

4.0

聞いたことのない企業が、
国家のいちばん近くにいる──

AIデータ分析企業〈パランティア〉を入口に、AI時代の〈判断のインフラ〉を徹底分析。データ分析が社会の見える化を推し進め、われわれの意思決定の前提を形づくるとき、判断と責任の所在はどうなるのか? 気鋭の政治社会学者が鋭く問う。

警察、移民管理、医療、そして戦場。まるで異なる現場に、同じ企業の名があらわれる。AIデータ分析企業〈パランティア〉。散らばった記録を結び、関係やリスクを浮かび上がらせ、現場の人間が判断に用いる情報を整理して提示するのが、この企業だ。最後に決定を下すのは、たしかに人間である。だがその手前で、AIの組み込まれたシステムによって、何を見るか、何を優先するかがすでに方向づけられている。最後に決めるのが人間なら、それで人間が決めたと言えるのか? 判断が誤っていたとき、誰が説明するのか? 誰に異議を申し立てればよいのか? 社会の〈見える化〉が進むほど、責任の所在は見えにくくなる。パランティアを入口に、AI時代の〈判断のインフラ〉を問い直す一冊。

【目次】
はじめに
序章 パランティアをめぐる違和感
第1章 社会を「見えるもの」にする技術
第2章 公共領域がデータ企業を求める理由
第3章 戦争がAI企業を正当化するとき
第4章 ピーター・ティール 反国家から国家インフラへ
第5章 アレックス・カープ 哲学者CEOの矛盾
第6章 判断支援はいつ判断の外注になるのか
第7章 「 見方」を問い直す民主主義
終章 見える社会と、見えなくなる責任
注
あとがき

【著者】堀内進之介(ほりうち・しんのすけ)
立教大学文学部特任准教授。博士(社会学)。専門は政治社会学、応用倫理学。技術による人間の拡張(ヒューマン・エンハンスメント)を、能力の向上としてだけではなく、人間形成と社会設計を結びつける主題として研究してきた。AIによる判断支援もその一つと捉え、「支援」と「操作」を分ける基準を問い続けている。著書に『データ管理は私たちを幸福にするか?──自己追跡の倫理学』(光文社新書)、『人工知能時代を〈善く生きる〉技術』(集英社新書)、『善意という暴力』(幻冬舎新書)、共著に『あやうく、未来に不幸にされるとこだった』(吉岡直樹との共著、東洋経済新報社)ほか多数。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    IT・コンピュータ / 情報科学
  • 出版社
    :
    晶文社
  • タイトル
    :
    パランティア 判断を外注する社会
  • タイトルID
    :
    2442756
  • ページ数
    :
    228ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年09月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

パランティア 判断を外注する社会 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても考えさせられる内容である。
    判断は人間がしていると言っても、そう判断するようにAIが準備したら。
    判断に意義を申し立てられるのか。
    すべてのAI関係者に読んで欲しい。
    特に政府や自治体のAI関係者は必読だと思う。

    0
    2026年10月19日

    Posted by ブクログ

    「散らばった記録を判断に渡す」「何を見るかという制度の選択は、そこで日々の操作へ折り畳まれる」とか、今まで見たことのない独特の日本語表現の連続で、最後まで四苦八苦しながら読んだ。もう少し違う書き方があったのではないか。すごく大事な話なのだから、読む人のすそ野を広くして、多くの人に届けることが大切なのじゃないか。
     ともあれ、効率化の掛け声のもと、様々な分野の長年蓄積されたデータを使って、警察、移民管理、 医療、戦場という公的機関が業務遂行のためにパランティアのような私企業のテクノロジーを使うことの功罪を論じている。
     CEOのティールもカープも、最大数の人民の最大の福利を目指す、などということは全く考えていないわけで、こういう人物が政権の中枢にいて行政に深く関わること自体、大問題なのだろう。
    効率化の最大目的は、西側民主主義を守るため、と言いながら、個人情報を使って人々の権利を侵害しているという時点で、もはや民主的ではない。あなたの蓄積されたデータを駆使して浮かび上がる「あなたの像」は、データの扱い次第で全く違うものになるので、実際のあなたとは似ても似つかないものになるかもしれない。しかしその「あなたの像」であなた自身が犯罪予備軍かのような、あなたに不利な判断がなされるかもしれない。その際「異議申したて」ができる制度が必要だ、とは言っているが、「できる」とは言ってない。ティールは日本の首相にも最近面会したが、新しもの好きの首相は「国民の内面まで掌握できる便利なツール」と大歓迎したのかもしれない。人権の重要性を声高に訴えることが今後益々重要になるのだろう。

    0
    2026年10月16日

    Posted by ブクログ

    これからの時代は、あらゆるデータが吸い上げられ、統合され、監視に使われる。時に軍事利用もされる。『1984年』の世界観が現実に置きつつある。AIが人類を滅ぼす可能性が現実味を帯びており、実際にアンソロピックの研究者も抗議退職するにまで至っていて、人間は倫理観を保つことができるのか。これからAIを使う時は個人情報をなるべく入れないなど、取り扱いに一層気をつけるようにしよう。

    0
    2026年10月04日

パランティア 判断を外注する社会 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    IT・コンピュータ / 情報科学
  • 出版社
    :
    晶文社
  • タイトル
    :
    パランティア 判断を外注する社会
  • タイトルID
    :
    2442756
  • ページ数
    :
    228ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年09月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める IT・コンピュータ

IT・コンピュータ ランキング

堀内進之介 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す