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Posted by ブクログ 2011年08月04日
日本人の「いのち」をめぐる見方、生命観史を、新書にしては多くの資料に当たってまとめたもの。
前近代については言語学的なアプローチや宗教史観という趣で、生命観の歴史をなぞるという意味では統一感が少々あやふやで追いにくい。
しかし、書の中盤から始まる明治維新以降の近代日本の生命観史については、文学作品...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月30日
古代から現代に至るまでの日本思想史のなかから、日本人の生命観にまつわる事例を数多く紹介している本です。
古代から近世までを扱った章では、あまり立ち入った考察は展開されておらず、いくつかの事例を通して、日本人の生命観の諸相を概観する内容になっています。著者の専門である近代以降は、さすがに議論が濃密で...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月13日
『日本人の生命観―神、恋、倫理』(鈴木貞美、2008年、中公新書)
本書は、『古事記』『日本書紀』の時代から現代まで、それぞれの時代区分の作家や文学から、「日本人の生命観」がどのようにつくられていったのかを解説しようとしています。
ただ、それぞれの時代の背景や歴史的出来事、それらが反映された文学...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「命」や「生」について、古事記や平安時代の読み物、はては現代の文学と全歴史からその生命観を考察しています。
後半、テーマが「命」というよりかは「生き方」についての記述が目立ったため、少し生命観という命題にずれ、ないしはブレを感じました。
しかし、これまで文学史としてしか聞くことのなかった作品から日本...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月11日
副題の「神、恋、倫理」の変遷を、膨大な参考資料から解説しています。参考資料の紹介がメインなのではないかと思うくらい、思想家や資料が登場します。大まかでいいので日本史と高校倫理を知っていることが前提な内容です。
あとがきで著者自身が「参考文献が膨大にすぎる」と言っているくらいなので、日本人の宗教観、文...続きを読む
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