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Posted by ブクログ
戦前〜戦中の日本を考えるにあたって、外してはいけない、というか、最重要キーワードの一つは満州。
2021年に出版されているので最新の研究も織り込んだものになっているのではないかと思って、読んでみた。
たしかに、満洲について、軍事、政治、経済などに加えて、文化的な側面からアプローチしていて、全体像に近づける感じもある。また、満洲の傀儡的なところは当然あるとしつつ、そうしたなかにもあった溥儀側のイニシアティブとか、一部の人たちには多文化共存的な素晴らしい場所であったという側面とかも紹介してある。
著者の専門は、文学のようで、満洲における文学状況に加え、「内地」から訪問してくる文学者の満洲についての文章なども紹介していて、この辺が他の満洲本とは違うところかな?だが、その辺は、知らないことが多すぎて、今ひとつ理解は進まなかった。
あらためて、満洲について読むと、ロシアのウクライナ侵攻とかぶさってくる。日本、関東軍はいかに無茶苦茶なことをやっていたのだなと驚き、当時の国際社会から孤立したということもよくわかる。
全体として、さまざまな視点から満洲について書こうという意欲は伝わってくるのだけど、フォーカスが定まらない感じもしてくる。まあ、読者というものは、気まぐれなものだな、と思った。
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