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1985年の開店以来、四半世紀にわたってシリコンバレーで鮨・会席料理店を続けてきた佐久間俊雄氏。佐久間氏が店を変えても、17年にわたって通い続けたのが、スティーブ・ジョブズだった。佐久間氏が2011年、店を閉める決心をしたとき、ジョブズは佐久間氏にアップルの社員食堂で働かないかと声をかけた。ジョブズがそこまでこだわった料理人、佐久間俊雄、そして、ふたりのつがなりを通して見えてくる「素顔のジョブズ」を描くノンフィクション。
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Posted by ブクログ
シリコンバレーの日本料理店「桂月」。スティーブ・ジョブズが愛用した店としても知られる。本書は「桂月」のオーナーが、シリコンバレーでまだ寿司が一般的ではなかったころからの人生とジョブズとのエピソードを語ったもの。2008年にランチ営業を止めたときに定期的にジョブズ専用貸し切りランチに使われたり、錚々た...続きを読むるメンバーのアップルの外部取締役の後のディナーに使われたりもする。ローリーン夫人の誕生日にも使われる。 最後には、アップルの中で店を開かないかと言われるまでになる。 確かに20年前にヨーロッパに行ったときには、「魚を生で食べる」と言うだけで驚かれた。ウニもそのまま食べるんだと言ったら、その辺のビーチに転がっているウニを食べさせられた。箸をうまく使える人も少なかった。日本食が受け入れられた歴史に重なる。それは、どこかしら心を嬉しくさせる。 読みやすく、読後感もよい。シリコンバレーの人脈もまぶされて楽しい。
スティーブ・ジョブズの料理人という訳ではないが、よく通っていたシリコンバレーの日本料理「桂月」のオーナーで寿司職人の佐々木氏が見た、ジョブズの日常や、26年間のアメリカやシリコンバレーの変遷を記したもの。 ジョブズとのくだりよりも、アメリカという異国の地で寿司や日本料理など未開の地を切り開いていく話...続きを読むの部分の方が面白い。 【26年続けられた理由】 ①欠点を補えるパートナーと組む。いくら立派な理論でも 現場での経験がなければ、机上の空論。経験と理論が組み合わさるからこそ成果が上げられる。 ②現状に満足しない。 ③小さく始める。試行錯誤が可能。 ④新しい「道具」を使う。この場合は、ITサービス。 ⑤Think Diffrents
ジョブスのプライベート、宴席などをカウンター越しに長年見てきた、寿司(会席)レストランの料理人の話。ジョブス自身の人柄が伝わってくる。また、土地柄もあるのだろうが、この20年のITで有名な人々が登場。ビジネスの側面ではない素がでていておもしろかった。
さくっと読めた。ジョブスのエピソードだけでなく、西海岸で寿司屋を経営した様々な経験談が面白い。西海岸らしいエピソードも。私自身も80年代後半のパリと2000年代前半の東海岸で日本料理屋にお世話になったが、そんなことも本書を読みながら思い出した。
ジョブズが生前通った寿司屋の主人の様々なエピソードが、寿司屋のカウンターで聞いているような雰囲気で読める。 ジョブズの話に期待が強すぎるとちょっと拍子抜けに感じられるかもしれない。たしかにジョブズが如何に寿司を食べるようになったか、どんな人柄だったかは語られているが、シリコンバレーで和食店「桂月」を...続きを読む開店するに至った苦労話というか、エピソードというかそんな話が中心である。海外で華々しく成功した実業家の話は多いが、こういう小さな成功というか、真面目な職人が如何に海外で仕事ができたかを知るにはちょうど良い。 海外で寿司ネタとなる生魚を入手することや、現地の人が単なるお湯にしか感じない椀物など、聞いてみるとそんなこともあるよねぇとさりげなく読める。なかなか興味深いです
サンフランシスコで長年、寿司屋を経営・運営していた人のお話。 タイトルに有る「ジョブズ」関連の話に期待するとちょっと裏切られる感じがする一冊。話の中にジョブズに関する逸話が書かれてはいるが、それが本論ではなく、話の中の小ネタといった感じ。 一般的に持つジョブズのイメージとは若干柔和な感じがするの...続きを読むは著者が提供する食がなせる技なのか、それとも仕事から離れた人の普通の生活をそのまま切り取ったのか。どちらにしろ、そういう面がかいま見えるのが本書のジョブズ本としての価値がある部分かと思う。 華やかなイメージを持ちがちなシリコンバレーの中で、小さな和食飲食店を長年経営するするための苦労話があり、そこは興味深い。
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ジョブズの料理人
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外村仁
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