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大阪梅田で街頭演説をしていた野党民生党の溝呂木久邦党首が刺殺された。
首相経験のある大物が、衆人環視の中殺害されたことに列島は恐怖に陥る。
犯人は入山和奏二十八歳、動機は溝呂木政権時代の政策に対する怨恨による犯行だ、と供述した。
白昼の凶行、政治不信への暴力での応答は、テロ行為として認識され議論を巻き起こす。
恩人からの依頼によって、しぶしぶ弁護を引き受けたのは悪徳弁護士として知られる御子柴礼司。
大阪地検では、「能面検事」こと不破俊太郎がこの事件を担当することになった。
またもや相まみえることとなった、御子柴と不破。
そして、この事件には二人も知らない重大な秘密が隠されていた――!
ドラマ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲」原作「御子柴弁護士」シリーズ、第7弾。
●御子柴礼司(みこしば・れいじ)
本シリーズの主人公。14歳の頃、幼女を殺害しその遺体を解体してばら撒き〈死体配達人〉と世間から呼称される。少年刑務所を経て、高額の報酬を得ながら、検察の見立てを次々ひっくり返す悪徳弁護士となる。
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Posted by ブクログ
元首相の溝呂木が街頭演説中に刺殺された。犯人である入山和奏は就職氷河期世代、溝呂木政権のせいで人生がうまくいかなかった怨恨が動機と思われた。これはただの殺人事件なのか、それとも重大なテロ行為なのか。裁判に臨むのは大阪地検の不破検事、そして御子柴礼司。またしてもこの二人の対決が熱いミステリです。
どこからどうみても入山和奏の犯行は明らかすぎて、いかな御子柴といえどもこれをどうやって弁護するのだろう、と疑問に思うことしきり。だけど迷いもなく次々と調査を進め戦略を練る御子柴のプロフェッショナルな態度に痺れます。彼、シリーズ進むごとにどんどんカッコよくなっているんですよねえ。
一方の不破ももちろんカッコよいのです。たしかにこのふたりって、ものすごく似た者同士なのかも。さらに今回は雑誌記者の志賀や鑑定士の氏家も登場し、とことん豪華。もちろんミステリとしての筋書きも見事です。
ただし、読後に一つ懸念が残りました。御子柴先生、お土産買えたのかしら(笑)。
Posted by ブクログ
つい先日、因縁の能面検事こと不破俊太郎と法廷で争ったばかりだが、こんなにも早く再戦する機会が訪れるとは思っても・・・既に情報は入っていました!今回はどちらが勝つのか読む前から本当に楽しみ。前回みたいな先日手差し直しというのはマジでやめて!
今回の題材は元首相暗殺事件ということで、いやがおうでもアベノジケンを想起する。おいおい、いくらなんでもこの話題は炎上するぞと思うのだが、結果的にはそうさせない中山七里のテクニックを見せつけられることになった。そのテクニックとは、(1)殺害された元首相を自民党にしなかったこと(2)殺害されるのはドジョウに相当する地位の人(3)ドジョウの見た目から性格を作り出し、落ち目の政治家ということも似せている(4)ガイキチ大好きババアの敵を徹底的に貶め、地に落ちた野党を支持する人を激減させることで、批判が出ても全く数的に影響ないだろうと予想している。つまり、この日本でドジョウを支持する人間は殆ど根絶やし状態、だからこの小説は全く問題にならないと中山七里は推算しているのだろう。
ストーリーは、いつもどおり、読み始めたらやめられない止まらない仕組みとなっている。寝技に持ち込まれて全く体の自由が奪われて、知らない間に読み終えてしまうといういつものパターン。今回は弁護士会の柵、自分が顧問弁護士をしているお客さんに力を貸してもらったのがポイントだけど、ネタバレになるので詳細は割愛。そして、ドジョウをここまで・・・やるかね。ドジョウの熱烈な支援者から命を狙われないようにね、中山さん!
さて、いつものどんでん返し勝負は・・・犯人は当てたけど、その動機と殺害方法は全く思いつかなかった。うーーーーーん、勝負には勝ったけど、完全勝利と言うには程遠い。さすが、どんでん返しの閻魔大王だけのことはある。
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