無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
第十回林芙美子文学賞受賞作品。
デビュー作。
鈴木結生さん3冊目。知識力にまた驚かされた。海外文学、辞書、聖書などの知識が網羅されていた。難しいと感じ、噛み砕くように読み進めた。
それでも、どの作品も登場人物の名前や物の名前にひと工夫がされ、おもしろさも感じた。以前読んだ作品と同じく、そこから鈴木結生さんの世界に入っていける。そして読んでいくと何となくつかめてきて、楽しめる不思議な感じを味わえた。
【人にはどれほどの本がいるか】
気になるタイトルの短編。九官鳥に毎朝本を読み聞かせている、蔵書4万冊越えの主人公。彼の本がどのように整理されたのかが書かれていた。なによりも小説の冒頭の彼の姿に驚かされた。読書家、蔵書家、愛書家、どれになりたいのかを想った。
【完壁(璧?)な辞書】
辞書の誤りを見つけることをライフワークとする国語教師と、より多くの間違いを見つけることを競い合う同僚の物語。文芸競技(セルメタン)の結果に至るまで、ことばの渦に巻き込まれた感じ。枕投げを表現するオノマトペが面白かった。
【猫にバイブル】
架空の小説家「枢蓼虫(くるりりくちゅう)が、生前発表していた二つの随想と、この度新たに発見されたテクストを1個の小説作品としてまとめたもの」が書かれている。そのなかで聖書のなかに自らの文章を書き入れてきたという事実を明らかにする。意味がわかるまで挫折しそうになるくらい難しかった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。