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【電子版・カラー写真多数収録】歌舞伎界のすべてが姻戚関係になったと言われた「中村屋」と「成駒屋」の結婚から30年。子供や孫にも恵まれ、中村屋は十八代目中村勘三郎を中心に、幸福の絶頂にあった。ところが、2012年6月、勘三郎は突然、ガンを告知される。食道ガンだった。入院、手術、ARDSの発症、最後の希望を託したECMO治療……。勘三郎の苛酷な闘病と、それを支え続けた家族の姿を、最愛の妻が綴った渾身の手記。――「あなたの職業は」と聞かれたら、私は迷わず答えます。「十八代目中村勘三郎の妻」。結婚して天職を得たと思いました。
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素晴らしい命
改めて命の大切さと儚さ、家族の暖かさや大切な人との別れの辛さを感じました。勘三郎さんの明るく凄みのある雰囲気を思いだしながら読みました。勘三郎さんと奥様、息子さん達の壮絶な闘いは息をのみました。必ずどんな生命も最期はさよならをしなければならない。でもそれまでは一生懸命生きよう、一生懸命大切な人たちを愛そうと思いました。
Posted by ブクログ
病気治療に関する記述は、読んでいて涙が止まらなかった。中村屋が気の毒で、生々しい記録を読み進めるのが辛くなるほどだったけれど、中村屋と好江さんは、実際には、この100倍も1000倍も辛い思いをしたことだろう。
自分が苦しい状態でも希望を捨てず、逆に家族を励まそうとさえする中村屋の優しさ。亡くなってしまった中村屋と添い寝する好江さんの深い愛。
浮気はあっても、中村屋にとって好江さん以上の素晴らしい女性はいなかった。こんな風に深く愛し合えるなんて、理想的な夫婦だったんじゃないかと思う。
担当医師のインタビューがついていて、がん治療の今がわかる実用書的な側面もある。がんの手術そのものは成功でも、その後の合併症で死に至るリスクがあることを事前に知っていたら…と思わずにいられない。
がんの手術をする先生が手術後の合併症については専門外であること、合併症に詳しい先生にすぐバトンタッチするようなシステムができていないことには驚いた。
また、先入観による決めつけで中村屋の症状に合わない薬を出しまくった精神科医の先生には呆れてしまう。数少ない名医と出会えなければ、ちゃんとした治療が受けられない不公平さが解消される日は来るのだろうか。
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