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【電子版・カラー写真多数収録】歌舞伎界のすべてが姻戚関係になったと言われた「中村屋」と「成駒屋」の結婚から30年。子供や孫にも恵まれ、中村屋は十八代目中村勘三郎を中心に、幸福の絶頂にあった。ところが、2012年6月、勘三郎は突然、ガンを告知される。食道ガンだった。入院、手術、ARDSの発症、最後の希望を託したECMO治療……。勘三郎の苛酷な闘病と、それを支え続けた家族の姿を、最愛の妻が綴った渾身の手記。――「あなたの職業は」と聞かれたら、私は迷わず答えます。「十八代目中村勘三郎の妻」。結婚して天職を得たと思いました。
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年12月10日
勘三郎さんの生きたいという思い、ご家族の強い思いが伝わってくる。勘三郎さん、ご家族の思いに精一杯応えて、できる限りの治療をされた先生方、医療 スタッフの方々。皆さんの思いは「中村勘三郎という稀代の名優を死なせてはならない」とい う一念だった。苦しい治療に耐えた4ヵ月。本当に大変だったと思います。心よ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月12日
病気治療に関する記述は、読んでいて涙が止まらなかった。中村屋が気の毒で、生々しい記録を読み進めるのが辛くなるほどだったけれど、中村屋と好江さんは、実際には、この100倍も1000倍も辛い思いをしたことだろう。
自分が苦しい状態でも希望を捨てず、逆に家族を励まそうとさえする中村屋の優しさ。亡くなってし...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月13日
歌舞伎役者・中村勘三郎の闘病記を妻、波野好江さんがまとめられた一冊。全体が、夫婦愛・家族愛に溢れています。
食道ガンの告知から、入院、手術、合併症ARDSの発症による転院が続きます。後半は、胸が締め付けられる場面が多数あり。
医学ではなく、医療として、生きたいと願う彼を支えようとした各病院の医師やス...続きを読む
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