無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2022年04月15日
日本政治の仕組みについて、議院内閣制を中心に据え構造的な力学・問題点を解説した一冊。
大きく3部構成をなしており、第1・2章では官僚、第3・4章では与党を切り口に日本型の議院内閣制を解説する。そして第5・6・7章では比較による日本政治の分析や提言が加えられる。
各章内では読んでいて飽きることもまま...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月26日
2007年に初版が出た本であるが、現在の統治構造に当てはまる部分も多々あると感じた。
議会を背景とする議院内閣制に対する、官僚からなる省庁の代理人が集まる「官僚内閣制」、というワーディングが印象的だった。
自分も一時期霞ヶ関で働いていたが、官僚の積み上げ式の意思決定、場当たり的な政策、振り付け通り...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月29日
■省庁の枠組みは人事をベースとしながら予算や組織運営手法でも,それぞれ自律性を主張する単位となる。そのため公共事業の分野別予算比率が長らく一定であったように,局ごとの予算枠や,局ごとの運営手法などを守ろうとする強い力が働く。
■予算に関しては,毎年,わずかな増減を付けて調整する「漸変主義的」編成が基...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月04日
良書。現在読書中ですが、書いちゃいます。
第二次大戦中なぜあのような責任体系が不明確なまま、戦争に至ったかの1つの原因が、1885年に取り入れ明治憲法にもその存在が明記されないまま続けられた、戦前の内閣制度にある、とした点は明瞭でした。
志向していたイギリス流の議院内閣制の基礎となる、政党内閣が...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月04日
初版は2007年、議院内閣制確立のために「政権担当政党が時により交代する事態が起こり、その期待が定着するのが最も有効である。だが、それはなかなか実現しない。」(p209)と言われた時代である。国民は、自民党内における擬似政権交代によって、劇の観客としてカタルシスを味わっていたにすぎず、民主的統制を行...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月22日
日本政治の仕組みを、議院内閣制の原理に立ち戻って理解できます。
最後まで軸のぶれない論で、難しい話の割にはスムースに理解できました。
現在、「日本の統治構造を変えないとだめ云々~」という意見が多くなっていますが、
その是非について考える上でも本書は役に立つと思います。
日本の政治が進まないのは本当...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月10日
戦後の日本で統治構造の特質を官僚内閣制、省庁代表制などととらえ、理念型としての民意の反映、権力の集中の度合いとしては、大統領制より議院内閣制の方が強力である点などを指摘する一方、比較法的に各国の代表制を整理しています。
特に新しい視点は少ないかもしれませんが、統治機構に関する制度を概観して、各種の論...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。