無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
人間は古くから美しい形やプロポーションに憧れ、造形における調和の美を求めてきた。しかし、この美の摂理は長いこと伝統的な様式の踏襲と芸術家の直感に支えられてきた。一九一九年に創設されたドイツの造形学校、バウハウスで「構成」という理念がはじめて体系化され、教育に採り入れられた。ファッションや生活用品のデザインからコンピュータ・グラフィックスまで、様々な物の美を読み解く際の鍵となる造形文法「構成学」とは。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
デザインの事はずぶの素人ですが、商業デザイン、工業デザインの体系だった動きがドイツで生まれ、ロシア人も関わっていという事実に驚いた。また、日本の絵画が世界の美術に影響を与えていたようであるが、紋様もまた影響を与えている事実があることに感銘をうけた。しかしながら著者が嘆いているようにそれらの美意識というものはことごとく無くなってきているのかも知れない。が、新しい形で日本人らしいセンスのものが今後創造されることを願うし、また日本人のDNAからそうなるだろうと思われる。最後に子供の頃から絵がへたくそだったからと言ってデザインの才能まであきらめる必用が無いことに安堵感と安心感を覚えた。よし、頑張ってみよう。
Posted by ブクログ
この本を読んでいるときにある疑問がずっと頭の片隅に引っ掛かっていた。
例えば色彩調和(カラーハーモニー)理論によれば、同一色相、近似色相、コントラストの三つが最も「調和」しているわけだ。しかしこの場合の「調和」というのは一体何のことを指しているのかが一向に分からないのだ。これは形態に関しても同じ事で、黄金比は「調和」しており、我々はそれを「美しい」比率だと感じることが出来るわけだ。だが、何の前提も無しに「人間は本質的に調和した色を好み、調和した比率の造形を好む」ということは言えないのではないか。
構成学が、直感や霊感によって芸術家が獲得して来た造形や色彩を理論化するものであるのならば、そこには「調和した構成」というものが前提として存在し、またそれは直感や霊感によって獲得し得るものである、ということになるだろう。
しかし、例えば日本の美の感覚と西洋の美の感覚は隔たりがあるように、構成の調和はそれぞれの文化的素地の上に成り立っているものではないのか。いや無論桃山時代の武士が黄金比を見ても美しいと思わなかったかどうかは分からないわけだが。こういうことを突っ込み始めると認知神経科学的な話になってくるので何とも面倒だ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ラノベ