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人類誕生以来、人間は食物や薬を求める中で、数限りない毒と付き合ってきた。そして今日も、食性の変化、社会の変貌につれて、未知の新たな毒との出合いを続けている。本書は、暗殺教団の谷の大麻、ゾロアスター教の覚醒剤エフェドリン、ナポレオンを殺した砒素、ナゾの中毒事件を生んだタリウム、そして毒を消す毒テリアカなど、恐怖と忌避と悪の魅惑に彩られた一五の毒をエピソードとともに紹介し、その実態を科学的に解明する。
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Posted by ブクログ
面白いです。 著者が楽しんでいるのが(話は毒についてですが)、わかります。知的エッセーとして、実に面白い。こういうの、最近なくなってしまった気がするな。
古い本なのでそこも楽しめる人向け。 物理的な毒以外にも思想的毒や物語に出てくる毒などが書かれている。 広く浅く知りたい、または知ることのきっかけになる本だと思う。
内容的には古くなっている部分もあったが、毒に関する文学、歴史的事件等を扱っていて、興味深かった。 じゃがいもが毒としての汚名を着せられたため、長らく広まらなかったこと。 さらに受精で成して広まるのではなく、塊根から発芽で増殖するため「不純」として裁判、さらに火刑を受けた経緯があるらしいw
毒の話を読みながら、毒は深く医学に結びついていることを理解した。 植物学と医学は切っても切れない状況だった。 植物に対する理解が、薬師となり、医者の役割を果たしていた古代、 医者に必要なのは、薬だった。 自分で薬草園をつくり調合していた。 それが薬学として、発展し、ケミカルの時代を迎えた。 毒は、...続きを読む死とも結びついていた。 王様および権力者は、つねに毒殺の危険にさらされていた。 この本を読みながら、 マルコポーロの「東方見聞録」をきちんと読みたいと思った。 ここで何が伝わったのか? また、コロンブスが、新世界から、何を植物として伝えたのか? コロンブスの伝えたものは、 タバコ、トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモであった。 神秘に包まれたマンドラゴラは、 古代人の催眠飲料、または吐剤として、 一番古くから重要な役割を演じている。 おそらく、ペルシアからギリシアへ、 ギリシアから地中海諸国へと伝わったナス科の植物で、 不気味な細長い根をもち、 何となく人間の形を思わせるものがあって、 殊に、黄色味がかって、赤い、 よい匂いのする果実と結びつき、 よけい神秘的人気を博したものらしい。 現在はこの植物から、ヒヨスチンおよびスコポラミンという 二つの猛毒性アルカロイドが発見されたが、 化学者がこれを発見する数千年前から、 人類はその液汁を催眠飲料に供していたわけである。 その毒性を転用して、外科手術にクロロホルムなどと 同じように使われてもいた。 有名な『君主論』の著者マキアヴェルリが 晩年に『マンドラゴラ』なる戯曲を書いているが、 これは、その毒薬を種にして、 ありとあらゆる悪玉が手練手管の限りをつくすという芝居である。
古今東西の薬物(真性の毒から麻薬まで)15種類についてのエピソードを中心に、科学的な効果についてまとめた概論書。 薬学概論の講義みたいで、科学検証部分はけっこう専門的なのに、最後まですらすら読めました。 中公新書。
[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時...続きを読む間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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