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Posted by ブクログ 2016年09月26日
関東にも差別があり、弾左衛門を中心とした制度として成り立っていたということを知ったのは五木寛之の著書だったが、貧民研究では第一人者である著者による本書は、弾左衛門による支配制度の成り立ちについて大変深い掘り下げを行っている。制度によって差別されていた人々にも生きるすべ、あるいは拠り所が存在していたの...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月16日
古本で購入。
江戸時代、穢多頭として関八州の非差別民を支配した弾左衛門。
職名であり人名として代々受け継がれた「弾左衛門」というシステムとは何であったかを解説するのが本書。
弾左衛門は役所を持ち、町奉行の下部組織としてお仕置御用やお尋ね者の探索など、警察の下級機関のような職掌を務めていた。
筆者...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月07日
塩見鮮一郎 「 弾左衛門 とその時代」
家康により採用され、明治維新により廃止された 弾左衛門制度について論じた本
弾左衛門は、賎民共同体の統治や町奉行の手伝(牢番、処刑)を行うための制度であり、江戸時代に 13代にわたり引き継がれた人名でもある
弾左衛門は 現在の関東地方全域における賎...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月12日
小説「浅草弾左衛門」の副読本として。
教科書ではほぼ触れられない日本史の裏側。士農工商から漏れた被差別民である穢多・非人という存在と彼らを統率した浅草弾左衛門の歴史を詳細かつ丁寧に記録している貴重な一作。
江戸時代の被差別民の制度や仕事内容、権力者との結びつき、「解放令」後の彼らの消息… 差別故に...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月07日
歴史のなかで生まれ、否応なしに差別化された人々。弾左衛門という、個人名であり、役職名であるこの名前を代々受けついだ人たちの 歴史を、今一度学び直すとき、其処には、幕府の利己的な傲慢さと、矛盾が浮かびあがる。囲内という、決められた土地にしか住むことができない人々の身分解放を、弾差衛門がいかに成し遂げた...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月07日
現代の社会にも残る差別問題のルーツを学ぶ。
弾左衛門達は明治維新によって、ある意味では最も影響を受けた人々かもしれない。
封建社会は身分と職業が紐付いていた社会だが、必ずしも人々の幸福度を損なってはいないところに、現代社会の我々の理解が及ばないところがある。
「解放令」は土地の商品化のためだとする...続きを読む
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