Posted by ブクログ
2012年09月27日
腹がよじれるほど笑った。笑っただけじゃなく萌え死にそうになりました。食わず嫌いと言うか、淫魔でオヤジでという設定に敬遠してたんですが損してました。
妖精が「精を食うあやかし」ってムチャ振りだと思うんですが、その自称「妖精」さんが赤腹巻の小人オヤジなのが、またぶっ飛んでます。そして、変な淫魔の小人オヤ...続きを読むジに取り付かれてしまう災難を被った38歳の美和ですが、口は悪いけど潔くて可愛げがあっていいかんじのキャラです。彼の好感度が高くて、とても感情移入しやすかったのがポイントです。
それにしても、下ネタというかエロネタが冴えてます!好みのタイプは?と渡瀬に尋ねられた美和の答えがいきなり「ナマで中出ししてくれる、病気持ってないやつ」に爆笑。身も蓋もないです。そういう無自覚で天然な美和に、渡瀬をはじめ周囲の男性がほっとけない気になるのも納得。妖精さんの魔力のせいだけでもなさそうです。
そして、とにかくものすごく秀でているのがエロ描写!うまい、うますぎる。とても新人とは思えないです。妖精さんの仕業で絡みシーンが大量にあるんですが、そのどれもがとても萌えます。初めてオトコと体験してしまう美和の心情もしっかり描かれているし、渡瀬がどんなハードHをしかけても根底にちゃんと愛があふれてるのがわかるし、魔力フェロモンでうっかり美和に吸い寄せられたその他の男性陣にも不快感が全く無いのがいいです。
渡瀬が年下のとても魅力的な攻なのもいい。濃厚絶妙Hの描写が腰砕けです。
エロ的にも満足度が高い上に、体の関係から始まった美和が♂の渡瀬に惹かれていく過程がきちんと描かれていて胸キュンにもしっかり対応しています。脇キャラも個性があって印象的。
オチもついていて最後まで面白いストーリーでした。
これからの作品にとても期待してしまう作家さんです。