Posted by ブクログ
ギレン暗殺計画2巻。
一年戦争のジオン公国におけるネタが大量に散りばめられていて、それだけでお腹いっぱい。ラル家にトト家、カーンにサハリンと名前だけで彼らが何を起こしたのか、これから何をするのかがわかります。サイクロプス隊やペズン計画にジオングも。
こういう要素は、物語の奥行きを感じさせる舞台装置だとは思うのだけど、深読みしたくなるのがファンというものです。オタクというべきか。
考察は楽しいものですが、それはあくまで読者視点としての娯楽の一つであって、公式発表ではない、ということを心掛けたい。
主人公の公安職員レオ。彼が、状況に振り回されっぱなしの2巻。組織の末端、さらに窓際族であることに満足していたツケがこんなところで追いかけてきますか。
尻尾切り要因だったはずが、なんの因果か陰謀の最先端に。
秘書セシリアが思っていた以上に悪どい人物になっていて楽しい。組織の上位に入り込んで静かに存在感を増してゆく、というのが女傑な感じがしますね。女狐というには「女性」であることを武器にしていない感じ。
ギレン暗殺計画。
キシリアが背後から眉間をバシューンが、結果的にそれということになってしまうのだろうか。