一粒の向日葵の種まきしのみに荒野をわれの処女地と呼びき――恋人、故郷、太陽、桃、蝶、そして祖国、刑務所。含羞にみちた若者の世界をみずみずしい情感にあふれた言葉でうたい続け、詩の世界にひとつの大きな礎を築いた寺山修司。「空には本」「血と麦」「テーブルの上の荒野」「田園に死す」「初期歌篇」。代表的歌集を網羅し、寺山作品初の文庫化を実現して以来、多くの若者に読み継がれる記念碑的歌集。

ジャンル
出版社
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌・レーベル
角川文庫
電子版発売日
2014年02月28日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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  • ブラウザ

寺山修司青春歌集

Posted by ブクログ 2013年12月31日

読み直すたびに、その時の自分に響く作品が変わる。
自分のバイブル的な本。



草にねて恋うとき空をながれゆく夏美と麦藁帽子と影と

マッチ擦るつかの間海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲のかくまで苦し

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寺山修司青春歌集

Posted by ブクログ 2011年11月15日

歌は映像だと初めて意識した作品

一遍一遍に目を通す度に、様々な映像が頭の中に浮かんでは動き出す。初めての体験でした。

寺山修司が、ようやくあぶりだした、日本の暗き田舎像についても、共感まではいかないまでも、理解できるような気がします。

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寺山修司青春歌集

Posted by ブクログ 2010年04月28日

2010/4/27購入

★胸病めば わが谷緑 ふかからん スケッチブックに 閉じて眠れど

明日生れる メダカも雲も わがものと 呼ぶべし洗面器を 覗きいて

遠き帆と われとつなぎて 吹く風に 孤りをほこりいし 少年時

★人間嫌いの 春のめだかを すいすいと 統べいるものに 吾もまかれん...続きを読む

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寺山修司青春歌集

Posted by ブクログ 2009年03月16日

多方面で活躍した作者の短歌集。
純粋な思い、人生への不安。
まっすぐに語られることばが胸にしみる短歌集です。

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寺山修司青春歌集

Posted by ブクログ 2017年11月24日

「列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし」

季節はもう冬だというのに,どうしようもなく夏を思い出す。

普段は歌集なんて読まないので,よく分からないものが多かった。
それでも読んだ瞬間,頭の中に広がる世界がどれも鮮やかで美しかった。

「海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげて...続きを読む

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寺山修司青春歌集

ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年05月12日

字余りが多いのが個人的に気になった。

死ぬならば真夏の波止場あおむけにわが血怒濤となりゆく空に

歌ひとつ覚えるたびに星ひとつ熟れて灯れるわが空をもつ

見えぬ海かたみの記憶浸しゆく夜は抱かれていて遥かなり

古着屋の古着のなかに失踪しさよなら三角また来て四角

大いなる襷にわれは質問す空のもつと...続きを読む

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寺山修司青春歌集

Posted by ブクログ 2009年02月11日

映画『田園に死す』を観たので再読。
殆どは短歌ですが、『新・病草紙』『新・餓鬼草子』といった古文体の昔話の様な短編も有ります。

タイトルには「青春」とありますが、そんなにストレートに爽やかではありません。
確かに短歌が作られた時期は「青春時代」とも呼べる若かりし頃ですが、
その作品には昏さや前進出...続きを読む

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寺山修司青春歌集

Posted by ブクログ 2008年06月28日

挽肉器にずたずた挽きし花カンナの赤のしたたるわが誕生日

海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり

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