精神科医の榊は美貌の十七歳の少女・亜左美を患者として持つことになった。亜左美は敏感に周囲の人間関係を読み取り、治療スタッフの心理をズタズタに振りまわす。榊は「境界例」との疑いを強め、厳しい姿勢で対処しようと決めた。しかし、女性臨床心理士である広瀬は「解離性同一性障害(DID)」の可能性を指摘し、榊と対立する。正常と異常の境界とは、〈治す〉ということとはどういうことなのか? 七年の歳月をかけて、かつてない繊細さで描き出す、魂たちのささやき。

ジャンル
出版社
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌・レーベル
角川文庫
電子版発売日
2014年02月21日
紙の本の発売
2003年01月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

症例A

Posted by ブクログ 2018年11月11日

タイトルと裏のあらすじから『精神科医』がテーマの物語とだけ認識し読み始めた。途中で『多重人格』の言葉が出てきて“これはもしかして、一時流行ったビリーミリガン的なものか??”と思ったが、そこまでの細かい精神科の描写や一向に猟奇的な方向に進まない(進むことは望んでいないが)状況に良い意味で裏切られた感じ...続きを読む

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症例A

Posted by ブクログ 2016年03月22日

中学生時代、初めてこの本を読んで、かなり衝撃を受けたことを覚えています。
10年以上たった今では、この手のストーリーは少なからずあり、もしかしたら今読んだら、物足りなく思うのかも。
ただ、この本が私の人生に絶大なる影響を与えたことは間違いなく、現在著者と同じ職業に就いています。
私の中では5本の指に...続きを読む

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症例A

ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年11月29日

境界性人格障害者を巻き込んだミステリなら、ダニエル・キイス「預言」より、こっちの方ががよくできていると思う。

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症例A

ネタバレ

Posted by ブクログ 2009年05月08日

もともと私は、精神科の病院で働いていたこともあって、精神病院が舞台、主人公は精神科医師、患者は境界型人格障害か、または解離性同一性障害か?となれば手を出さずにはいられない。ミステリー小説、ということだったらしいが、つい買ってしまった。

 私は基本的にあまりミステリーものは読まないが、小笠原Drの...続きを読む

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症例A

Posted by ブクログ 2019年01月16日

とても精神科について専門的な内容まで詳しく書かれており読み応えがあって面白かった。
精神科医のとても細かな洞察が丁寧に描かれていて、実際に自分もこのように相手を探ることができたらもうすこし円滑にコミュニケーションが取れるのではないかとさえ思った。過去や常識など、様々葛藤しながらも懸命に患者と向き合う...続きを読む

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症例A

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年08月18日

4 精神病診断の難しさに向き合う精神科医榊を中心とした精神医療と博物館の真贋を巡る謎が交互に展開される小説。統合失調症、境界例、多重人格の違い、見極めの難しさ、各々の療法などが理解できる。物語としても面白く、榊と臨床心理士である広瀬由起による、診断の難しい患者亜佐美に対する対処のせめぎ合いなど。実際...続きを読む

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症例A

Posted by ブクログ 2017年03月27日

とても真面目で丁寧に精神病を扱っているが故にかなりのボリューム。読み通せるだけの魅力はあるけれどずいぶん時間がかかった。ラストに物足りなさを感じる人が多そうだけれど私はこれぐらいの描き方で十分だった。
センセーショナルになりがちな「解離性同一性障害」というネタを真摯に描いているのをどう評価するかで好...続きを読む

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症例A

Posted by ブクログ 2017年03月01日

割と話が長かったり、えらく説明っぽい記述で攻めてくるところもあるけど、概ねグイグイ読ませる。
しかし精神病ってのはどうにも定義があいまいというか、見かけじゃ分かんないし、やらせなのか本当なのかも分かんないし、なんだってこんな難しいものなんか。全部性格ってことで片付けちゃえば良いのに、ってわけにもいか...続きを読む

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症例A

Posted by ブクログ 2017年01月19日

雰囲気としては久坂部さんみたいな。それほど医療ものとして優れていると思う。なんといってもその参考文献の数。卒論かと思ったよ。勉強熱心な人だ。
精神病院で働く医師と、多重人格である臨床心理士、そしてその患者のストーリーA。そして博物館で働くうちに、その博物館の秘密をかぎつけるストーリーB。AとB、どう...続きを読む

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症例A

Posted by ブクログ 2016年06月11日

時間をかけて丁寧に書いたものなんだなと、ひしひしと伝わる作品だった。
作家志望だった精神科医が事実を物語として書いたんじゃ??って思うくらいだった。

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