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Posted by ブクログ 2023年10月28日
後半は、犯罪が露呈していく。後半では、妻どころじゃなくなって、狼狽するばかりなる。それは前半の話がきっかけになっていて、そのちょうど前半の終わりの、妻の一件の真相がわかったところからそうなるんだね。前半はただ単に、妻についての謎解きなのである。前半の不幸は、夫婦の不和を辿るようで、そこに妻の魅力が垣...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月09日
「松本清張」の長篇ミステリー『聞かなかった場所』を読みました。
「松本清張」作品は、今年の4月に読んだ『内海の輪』以来ですね。
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妻の死の真相を追って運命に翻弄される一人の男。
力作長編。
農林省の係長「浅井」が妻の死を知らされたのは、出張先の神戸...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月16日
再読。巧い・・。再読。傷ついた主人公の自尊心は妄執を生み、疑念にとり憑かれる。その執着には復讐者の憎しみ(狂気)ほどの苛烈な高まりはないが、そんなところはむしろ人物像(苦労人でもある役人)に現実味をあたえている。ゆっくり対象を追いつめる主人公の心理にひきこまれた。後半部の展開も冴え、運命の歯車のゆっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月25日
とても高名な作家なのに、松本清張さんの作品を読むのはこれがはじめてのような気がします。ミステリードラマの筋書きみたいで、知らず知らずに避けていたようです。ズバズバと核心に迫るのではなくその辺りをうろうろしながら近づいていくようなじれったい描きかたは好き嫌いがあるでしょう。
ちょっとしたきっかけで...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月06日
小役人である浅井の妻が死ぬ。心臓麻痺で突然死ぬ。しかしその倒れた場所は、浅井が聞いた覚えもない場所であった。
…という発端は、謎としてなんとも魅力的である。
妻が何故そこにいたのか、を追う部分が、前半。分量的にも、全体のなかほど強あたりまで。
そして、とある人物を追い詰めていこうとするのが後半。
...続きを読む
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