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分析の基本は、「大きさを考える」「分けて考える」「比較して考える」「時系列を考える」の4つである。そして、そのバリエーションとして「バラツキを考える」「プロセスを考える」「ツリーで考える」という工夫が生まれる。
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Posted by ブクログ
ビジネスの場面で用いる分析手法に関して詳細に説明されている。 普段行っている仕事と照らしながら読み進めた。 一般に行われる分析を分類し、それぞれの類型に関して説明を加える構成は明快だった。 └ 分析の類型:大きいものを考える、分けて考える、比較して考える、変化/時系列を考える、バラツキを考える、過...続きを読む程/プロセスを考える、ツリーで考える、不確定/あやふやなものを考える、人の行動/ソフトの要素を考える それぞれの分析の具体例・グラフを参照しながら、「どのような背景でこの分析が行われているのか?」を考えながら読み進めることで、抽象的な分析手法の概念と具体的な事例を行き来しながら読み進められた。 一方、実業務でこの引き出しを瞬時に出せるレベルにはないため、定期的に本書を振り返るとともに、分析手法をさらにマスターしていきたい。
分析の教科書。 分析とは何かから、分析の体系をわかりやすくまとめてある1冊。 新たに出会った問題に対し、分析すると言ってもどう始めればいいのかわからない、うまく分析が出来ない場合に一度立ち戻りたい1冊。 ・分析は正しい認識、判断により、正しい対応をするために行う(勘や情緒に頼らない) ・大きさ...続きを読むを考える、分けて考える、比較して考える、時系列に考える ・派生としてバラツキで考える、プロセスで考える、ツリーで考える
元コンサルタントの著者による、「分析」のための参考書。分析に関するテクニックやフレームワークの紹介だけではなく、分析に望むスタンスや枠組みの設定などにも紙幅が裂かれており、これが類書との相違点かと思う。 20年以上前の本ではあるがそのロジックは色褪せず今読んでも多くの示唆を与えてくれる。この20年...続きを読む間でビジネス界では色々なスキルやフレームワークが流行って廃れていったが、その根底に普遍的に流れるものは確かに存在し、本著はそれを抽出した一冊かと思う。 中には少し難解な論理もあるが、丁寧に読んでいけば理解できるようになっている。非常に良書。
わかりやすく分析について説明している。 巷に溢れるハウツー本ではなく、分析する際に必要な思考方法をわかりやすい事例をもとに示している。 物事の考え方、本質にたどり着くために必要な分析方法を学べる良著。
・分析は、物事を分類・比較して、類似や差異を考え推論すること。 ・ただ分ければ良いわけではない。有効なセグメンテーションは施策に効果的に反映できるよう工夫されたもの。 ・比較も同様に、ただ比べるのではなく、目的に応じてアップル・ツー・アップルで比較する。 ・戦略は資源の適切な配分。 ・過去の...続きを読む経験やパターンを考える際は、その現象そのものはヒントにすぎず、そのヒントの背後にどのような理由、根拠があるか、そのパターンが今回も繰り返しされるのが妥当かよく考えて検討することが大切。 ・PPMで会社内の事業や商品の整理して、ビジネス・システムで各々の事業・商品のアウトプットまでの流れを見て配分を最適化する。 ・ビジネス・システムを戦略的に扱う上で、KFSやレバレッジを追求する考え方と異なるアプローチは3つ。 ①フィックス(各工程の最適化 ②バランス(工程間の整合性を取って調整 ③リデザイン(既存のビジネス・システムを前提とせず、最終のアウトプットのみ着目して、新しい視点で設計 ※各工程を全く新しいものに差し替え、やり方を新しくするなども該当する ・デシジョン・ツリーで未来の選択をするときの確率評価をする。確率の置き方や各数字の変化量の設定次第で全く異なる結果になるから注意。 ※売上が20%上がるのか10%上がるのかの設定とか。50%の確率か30%の確率か、とか。
※再読 プロジェクトでなんか上手くいかないと感じるときは、①答えるべき問いがそもそも違う、②(問いに対する)メッセージが研ぎ澄まされていない、③メッセージの伝え方が良くない、の3点だと思います この「意思決定のための分析の技術」は①・②の処方箋として、事あるごとに読み直しています ・全体としての意...続きを読む味付けを忘れない為に、全体像と個別に論じるべきことの重要度を判定する – 重要なものから順に検討する ・分析からのメッセージは、「経営上の判断を助け、効果的な打ち手」に繋がるか – マネジメント・インプリケーションになっているか – 経営への効果や経営上の意味合いは何か
社内研修時に、某W大学院の先生が推薦されていたので購入。 確かに「技術」としての分析手法は、この本に網羅されていると言ってよいと思われる。 コンサルが使うグラフ・図表の例示も多く、それを学ぶだけでもよいだろう。 一方で、人が陥りがちな罠や注意点についても指摘されており、何度も繰り返して読むべき本...続きを読むである。 ただし、本書を入門書というには、少し難しい面がある。企業で少し経験を積んだ方が、深堀りのために読むのに適していると思う。 [more] (目次) まえがき 序章分析とは何か 第1章「大きさ」を考える ◆米国車はなざ日本市場に入れないか ◆大きさの程度を考える ◆八〇対二〇の法則 ◆感度分析 ◆総資源の配分を考える ◆クリティカル・マス 第2章「分けて考える」 ◆分けることの意義 市場を分けて考える 損益を考える ◆分けて考えるための基本原則 MECEに考える マネジメント・インプリケーションを考えて分ける 全体を把握して検討対象の位置づけを考える ◆多元の要素を考える タテとヨコに分ける 多元要素の分析 第3章「比較して」考える ◆比較と選択の世界 ◆比較のための基本姿勢 アップル・ツー・アップルを考える 比較のための枠組みを工夫する 説得のために比較活用する ◆事例の検討 ギャップ分析 コストの比較 シェアの比較 ソフト要素の比較 第4章「変化/時系列」を考える ◆自社の戦略を自覚する インプリシット・ストラテジー ミクロの分析 ◆大きな流れ/変化を読む 韓国経済は、なぜ破綻したか トレンドを見る期間と基点 トレンドを正しく見るための工夫―季節変動の修正、移動平均 ◆繰り返し現れる変化のパターンを読む 景気の循環について 企業内での同一ビヘイビアの繰り返し ◆変曲点に着目し、兆候を読み取る ◆「比較する」、「分けて考える」と併用して総合判断をする 悪化分析 他社比較と時系列分析の併用 第5章「バラツキ」を考える ◆統計学の立場と経営の立場 ◆二元のバラツキ ◆法則性を発見する ◆マネジメント・インプリケーションを読み取る ◆BDP―ベスト・デモンストレイテッド・プラクティス ◆ウィル・ツー・マネージ ◆分けて管理する 第6章「過程/プロセス」を考える ◆日比谷公園の鳩 ◆プロセスを追って因果律を考える ◆モノや作業の流れをとらえる フロー・アウト・アナリシス(流れ分析) スループット・タイムを考える・・・新製品開発の事例 ◆漏れの過程を考える シェアの漏れ分析 開発活動の漏れ分析 ◆ビジネス・システムを考える 第7章「ツリー」で考える ◆ロジック・ツリー ◆イシュー・ツリー ◆業務ツリー/テーマ・ツリー ◆ディシジョン・ツリー 第8章「不確定/あやふやなもの」を考える ◆経営の非科学的性質 ◆不確定なものを判断するメカニズム ◆デルファイ法の考え方の活用 第9章「人の行動/ソフトの要素」を考える ◆人の課題を考える分析の手法 ◆枠組みの工夫 人の課題の全体像を理解するための枠組み 個別課題についての枠組みについて ◆事実を把握するための工夫 観察すること 記録すること 調査すること 実験すること ◆あらゆる情報を動員する工夫 ◆データや情報を効果的に用いる工夫 ◆先人の知恵や諸学問分野の成果・学説等を活用する 問題解決のヒントを得る 分析のツール、枠組みとして活用する 終章 コンサルタント能力の全体像と分析の位置づけ
分析の基本から学びたい人にお勧めの一冊。データはあるがうまく扱うことができず、苦手意識を持っている方にもお勧め。 何事も基本を徹底することが大切だと思う人にぴったりの一冊です。 毎年売れ続ける、BBT大学教授による一冊。 分析の基本技術を学びたいならこの本です。
後正武さんの書いた本であり、経営戦略を行う上で意思決定する際に活用できる技術(技術というより考え方)が紹介されています。 市場規模の考え方や、2次元マトリクスの考え方、アクションを起こすためのロジックツリー、イシューツリーの考え方が紹介されてあって、非常に実用的だと思いました。 3年以上前に買っ...続きを読むて分厚いことを理由に読むのをさけていましたが、もっと早く読んでいればよかったです。
戦略系コンサルタントとしてマッキンゼー・アンド・カンパニー等で活躍し、その後独立したやり手の著者が、経営に資する「分析の技術」について、その整理・体系化を試みたもの。 戦略系コンサルタントが実践している「分析」の切り口や方法論、ノウハウについて知ることができ、勉強になった。特に、「大きさの程度」(オ...続きを読むーダー・オブ・マグニチュード)の考え方、クリティカル・マスの考え方、MECEの考え方、マネジメント・インプリケーションを考えて分析の切り口を考えるということ、アップル・ツー・アップルの考え方、デルファイ法の考え方などは、これまでに聞いたことがあるものもあったが、改めて整理して認識することができ、参考になった。 本書は民間企業の経営に資する分析を主に取り上げているが、この「技術」はパブリックセクターにおける政策課題の分析などにも役立つものだと思われる。
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意思決定のための「分析の技術」
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