15世紀末、カトリック・スペインはイスラム勢力を一掃するとともに、ユダヤ人の追放を決定した。全ヨーロッパへ四散するユダヤ人たち。しかし、その多くは改宗の道を選ぶ。彼らは「マラーノ」(豚)と蔑まれながら、異端審問の恐怖と迫害に耐えていった。そもそも固有の領土を持たないユダヤ人が、自己をも否認するという《二重の否定性》――「マラーノ性」は精神の奥深く刻印される。彼らの足跡を辿り、マラーノ精神の体現者スピノザ、マン、カネッティを語る壮大な精神史の試み。

ジャンル
出版社
筑摩書房
掲載誌・レーベル
ちくま学芸文庫
電子版発売日
2014年01月24日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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スペインを追われたユダヤ人 ――マラーノの足跡を訪ねて

Posted by ブクログ 2015年07月17日

[漂浪という常態で]1492年に発せられた勅令により、キリスト教へ改宗するかスペインの地を去るかを迫られたユダヤ教徒の人々。その中で改宗をしながらも隠れユダヤ教徒として生きることを選んだ者は、「マラーノ(評者注:古スペイン語で豚を意味する)」と呼ばれ、迫害と偏見を恐れながら生活を送ることになり......続きを読む

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スペインを追われたユダヤ人 ――マラーノの足跡を訪ねて

Posted by ブクログ 2011年08月02日

「スペインを追われたユダヤ人」という題名を見たら、すぐに世界史で習うあの1492年のレコンキスタの完成を思い浮かべるだろう。宗教的再征服は単に異邦人(ムスリムやユダヤ人)を追放しただけではなく、その地に留まらざるを得なかった異邦人に改宗を強制した。普通、この題名からすれば追放され、北アフリカの地へと...続きを読む

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