Posted by ブクログ
2009年10月07日
澄み切った氷雪の上の白熊たちは、星野道夫さんの撮ったもの。
映画『地球交響曲第三番』の「ワタリガラスの神話」を求める旅について。
様々なシンクロニシティ(偶然の一致)は、監督によると、偶然ではなくて必然なのだそうだ。
我々は先祖の見たもの、感じたことについて、自覚しないけれど、確かに記憶を持って...続きを読むいる。
「結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間」(星野さんのエッセイ)
というのは、私が今までに読んだ文章に共通するものがある予感。
「使いみちのない風景は、使いみちはなくても人生の中で必要な風景」(村上春樹)
「ろうそくの火が燃え移るように、魂は人の身体を変えて転成してゆく。アラヤシキにそれぞれの前世の記憶が蓄えられる」(三島由紀夫)
見えるものを撮ることで「見えないもの」を撮ろうとする龍村監督のスピリチュアリティ。
見えるものも真実。見えないものもまた真実。
最新作の第六番を上映していた恵比寿の東京都写真美術館で購入。