Posted by ブクログ
2015年01月25日
著者は、外資系コンサルティングファーム勤務。専門領域において、日本支社のリーダーを務め、ビジネスからシステムまで幅広くコンサルティングを務める。
著書に「フレームワーク使いこなしブック」「ビジネス思考使いこなしブック」等多数。
本書を通して学ぶことができるスキルは①聴くスキル:人の話を正しく聴く...続きを読む。または聞き出す。②伝えるスキル:言いたいことをわかりやすく伝える。③段取るスキル:仕事を計画的に段取る。④動かすスキル:気持ちよく人に動いてもらう。
上記の4つのスキル自体は、それほど特別なものではない。しかし、その反面ありとあらゆる業種・職種で必要とされ、仕事の99%は、このスキルなしでは進めることは出来ない。
そんな4つのスキルの学びかた習得の方法について以下の9章にわたり紹介している。
①できる人とそうでない人のたった1つの違い
②まず、仕事の鉄則を身に着けよう
③仕事は4つに分けるとうまくいく
④聴くスキルを高める
⑤伝えるスキルを高める
⑥段取るスキルを高める
⑦動かすスキルを高める
⑧プロフェッショナルであり続けるために
⑨成長の先にあるキャリアを考える
仕事術に関する書物は数あれどその中でも本書は良書の部類にはいる。多くの仕事術は短期的な目線で目の前の仕事を終えることを重点において書かれていることに対し、本書は長期的な15年後くらいを意識して書かれている。そして、スキルごとに初心者・中級・上級等に習得目標時期やその理由等についても書かれており、そのレベル分けについても素晴らしいものがある。
現場レベルまでしっかりと落とし込まれた手法とそれだけではなく、俯瞰された結果として散りばめられた色々なスキル。フレームワークや戦略的な思考については本書で具体的に触れてはいないもののぷんぷんとその匂いを漂わせながら上手にすべり込ませている。
初心者だけではなく、中堅についてももちろん大切なことばかり書かれているので自分の棚卸というように読むのもひとつの読み方かもしれない。