無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
タイムスリップ感覚で歴史旅を楽しみたい人へ! 圧倒的なセンスと品のある仕掛けにワクワクが止まらない歴史連作ミステリー #名探偵の一族
■あらすじ
平安時代から現代まで、千年以上の歴史に渡り様々な謎解きの物語が綴られる連作短編集。全5編から構成されており、どの事件にも必ず「入舟」という苗字を持つ一族が関わっている。
■きっと読みたくなるレビュー
歴史×ミステリーを描かせたら、やっぱり伊吹亜門先生ですよね~。今回の時代背景はなんと、平安時代、安土桃山時代、江戸時代、戦時中の近代、そして現代の5つ。
特に驚きなのは平安時代、遣唐船をテーマにしたお話なんだけど、こんな時代のミステリーなんて読んだことない。しかも事件は船内での密室殺人という本格モノ。トリックの手法よりも動機にびっくりなんだけど、もうタイムスリップしたような感覚に陥る。
他のお話も切り取る題材のセンスが抜群なんすよね。安土桃山の茶器、江戸時代の人魚話、戦時中の特攻艇。誰しもが一度は聞いたことあるようなテーマを用いて、謎解きを仕掛けてくる。
ミステリーとしてイチ推しなのは、江戸時代の人魚にまつわるお話ですね。やっぱりこれも動機が目から鱗で、歴史的背景をどう謎解きに絡めてくるのかってのが一番の読みどころです。
そして最終話、現代の話も粋でいいすね~。女性推理小説作家、入舟清乃が主人公。彼女は幼馴染と共に村で起こった絞殺事件を捜査していくんだけど、それ以上に作中にミステリー小ネタが散りばめられているのがおもろい。そしてオチも衝撃的だし、エピソードの落とし込み方も品がいいのよ。
ミステリー小説というより、日本の歴史を旅するような小説って感じですね。同じフォーマットで、もっと色んな時代のお話を繰り広げて欲しいなー。NHKドラマ『タイムスクープハンター』みたいな感じで。
ページ数も200ページちょっとなので、気軽に手に取ってもらえると思います。いい作品に出会えました、ありがとうございました!
■ぜっさん推しポイント
太平洋戦争末期のお話、特攻兵の日記に読み入ってしまった。その日その時の心情がリアルに綴られるんですよ。そして自身が特攻することについてどう思っているのかが語られるんだけど… 思った以上にすっとしていて、なんかやりきれなくて感情が渦巻きましたね。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸