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Posted by ブクログ
古墳時代に導入された馬は、どのように全国に生産が
広まり、多くの役割を担うようになっていったのか。
埴輪の考証、発掘された考古学的資料、
文書や文献などにより、国家に影響を与えた馬についての
様々な事柄を分析して、考察する。
・はじめに
第1章 馬はどのように受け入れられたか
第2章 馬生産と馬利用の実像
第3章 古代馬の実像
・おわりに コラム、参考文献有り。
朝鮮半島の戦闘での騎馬軍団との遭遇から始まる、
馬との関わり。渡来人の馬生産集団導入と馬用塩の生産。
畿内から地方への広がりは、馬生産でのヤマト王権と
地方豪族たちとの繋がりになり、渡来人の移動と定着は、
倭人への技術と文化を伝播した。
古墳時代の牧。自由放牧、馬生産システムと、その対価。
飛鳥時代と奈良時代。馬を司る国家の組織的機構。
騎馬軍団、荷駄隊、駅家からの駅伝馬は駅伝制に。
馬が主役の国家的儀礼。
平安時代での騎馬軍団廃止での混乱により、
武装した運送業者が登場する。
馬に注目しての古代史は、考古学のみならず、
発掘された馬の理化学的分析やストロンチウムの同位体分析、
動物考古学や歴史地理学、『日本書紀』などの古代文献等、
幅広く検証し、考察を行っています。
馬の移動のために道が整備されて未来の道路網の基となり、
駅伝制での駅家などは、のちの宿場やPAの原点、
荷役馬は物流に、農耕馬は耕耘機と、現代に繋がっている
様相が見られるのも興味深いものでした。
画像はカラーも多く、古墳や遺跡の馬埋葬等の儀礼、
当時の馬具などが目で理解できるのも良かったです。
また、榛名山麓の火砕流や軽石の下から発掘された、
馬に関する遺構・遺物では、多く遺る馬蹄跡が、
牧や山野で動く馬の姿を見せてくれるようでした。
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